Character

　この人がお得意様になるとは。かなり意外でした。

　魔物と戦っている人がいたので手助けをしたら、オーティスでした。当然、機械ではなく生身のオーティス。やはり彼のモデルはスタイナーか。着ている鎧もどことなくスタイナーに似ているような気がします。

　……あと、この子供たちって第一世界と同じ魂の……？　ただ見た目が似ているだけ……？


　しかし、我々のことを覚えてはいない。まあ、機械兵になる前の記憶しかありませんよね。本当に、あのときスフェーンを庇ったオーティスはもういなくなってしまったんだ。


　建国祭というのがあるらしく、オーティスも演者として参加するようです。


　ここの人たちも、幸せそう……。


　その顔笑うw　演技中に話しかけてすみません。


　建国祭はイェスタランドで毎年行われていて、子供向けの劇が披露される。けれど、エーテル不足で一度に実体化される永久人の数が限られている状況のため、人手が足りていないのだとか。


　集客のために着ぐるみ姿で子供たちに声を掛けることになりました。着ぐるみって、あんまり着たことないんですよね。ポーキーとか？　そういう着ぐるみしか持っていないので、なんだか新鮮な気分です。


　どちらの着ぐるみもいい感じですね。どこで手に入るのだろう。


　これって、背丈の大きい種族だとどんな反応されるのでしょうね。大きくても可愛いと言われるのだろうか。この少女の感性次第か。


　まさか、あれと一体化したスフェーンと戦うことになるのでしょうか……。


　子供たちを劇に誘ったついでに、劇にも参加することに。演技の要らない剣劇だそうです。メインジョブは白魔道士なのですけど。


　この劇が、ここのエリアの人たちが見る最後の景色……。そう考えると重圧が……。


　FF9と言えば、やはり劇ですよね。ちゃんと劇要素も取り入れてくれて嬉しい。


　なんか違和感すごいな……。これはナイト装備かな。


　冷静に突っ込まないでw


　大根役者w


　なぜ、ミララ族の人がスフェーン役をw　他にちょうどいい人材がいなかったようで。



　オーティスは本人役ですね。助けられたようですけど、この後の展開は……。



　当時のことを、オーティスは思い返してしまったようです……。ウクラマトがアドリブを利かせて劇を締めてくれたので、事なきを得ましたが。やっぱり、辛いですよね。


　私たちが永久人ではなく今を生きる人だと知って、オーティスが尋ねてきました。騎士として、守ってきた自国が残っているかどうか気になるのでしょうね。


　記憶の抽出の再現に志願した記憶はあるんですね。そこから、機械兵としてのオーティスと分かれたようです。


　そっか。他の永久人から現在のアレクサンドリアについて聞く勇気がなかったと言っていたから、永久人になったスフェーンが王になっていることは、このオーティスは知らないんですね。……王が笑えるように。果たしてそれは叶うのか。


　悲しいけど、もう先に進むと決めたので。





　さようなら。ここであったことは忘れません。