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紅蓮のリベレーター【第17章】仲間たちの覚悟 1-1 : リセが拓く未来

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戦いが終わったアラミゴの地に、静けさが戻る。

しかし、それは決して平和ではなく、傷ついた仲間たちの痛みと、失われた命の重みが残る静けさだった。

仮設司令部では、ラウバーンが深い悲しみを押し殺しながら言葉を紡ぐ。

「悲しみに浸るのは後だ。未来を掴むために、進まねばならん」

その決意に、誰もが頷く。

しかし、前に進むには敵を知る必要がある。

カストルム・アバニアの砲撃が途中で止まった理由——それを確かめるため、リセは偵察を申し出た。

「アタシが行く。単独なら目立たない」

メ・ナーゴが不安げに制止するが、リセの意思は固い。

「コンラッド隊長は、ずっとアタシを解放軍に誘ってくれていた。でも、アタシは『暁』にいるからって、断り続けてきたんだ。本当は、怖かっただけなのに……」

彼女の瞳には迷いがない。

遠い東方の地で、ある人物と出会ったことで、リセは変わった。

仲間の想いを背負い、逃げずに戦う道を選ぶ人——その姿が、彼女の中でひとつの答えを導き出していた。

「今度はアタシの番だ。仲間の命を預かるなら、自分の目で敵を確かめたい」

ラウバーンは彼女の決意を受け止め、私に同行を頼む。

「リセを支えてやってくれ。お前にならできるはずだ」

リセは、ふっと微笑んだ。

「ごめんね、また巻き込んじゃって。でも、一緒に行くって言ってくれて嬉しい。ありがとう」

彼女の背中は、もう迷わない。自分の選んだ道を、自分の意思で歩み始めたのだから。

——戦いはまだ続く。だが、その先には、リセの信じる未来がある。
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