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Lord Protector

Sidh Malaguld

Ultima (Gaia)

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【第一世界RPイベントリプレイ】七罪:「嫉妬」⑧

Public
当記事は、RPイベントのセッションを元に、
ストーリー風に物語を書き起こしたリプレイ兼、RPストーリーです。
苦手な方はご注意ください!
https://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/12662472/blog/4686470/


参加者
■参加者様:
ロニ
シェーン
ガガーリナ
また、ver5.xシリーズのストーリー内容を含みますので、5.xパッチの上のストーリーが未プレイの場合はネタバレの可能性がございます、ご注意願います。
























------------------------

「ガガリーナもシェーンも身体は無事かい」
「私は大丈夫です」
「ええ。このとおりぴんぴんしてますよ」
幸いに、ザイキッドの毒の影響は無かった。
あの実が、本当に効いたというわけだ。
それにしても、全く躊躇なく齧ったシェーンは大したものである。

「羨ましいことです。体が丈夫なのですね」
ロニは言った。
戦闘を経た後だからか、軽く咳き込んでいるように見える。

「それだけ強ければ、戦う生き方を選ぶのも当然でしょうか」
ロニはそう言いながら歩を進める。
強いから戦う――私にその自覚は無い。
ただ私は剣を振る事が出来た。
それが為に、戦い続けているのは確かだ。
「そうかもしれないね」
でも私にとっては――姉を追って、出来た事がそれだけだった。


私達はロニの後に続いた。
その先にあったものは――。



「見てください」
その先で私達を待っていたのは、草木の魔獣の巣――いや、菌床もしくは苗床だった。
「おや、わらわらと……」
「あれは…卵?いや……」
シェーンとガガーリナが視線を向けた先には、生物の卵の様な物があった。
が、それは植物の種子にも果実にも――もしくは罪喰いの繭のようにも見えた。

(光が……)

七罪が近づいているのだろうか。
谷の中に立ち込める、周囲の光も強くなった気がした。
『わっちゃーこりゃひっでぇ、どうするぅ?』
ユル=ケンが、蠢く魔物たちを見て思わず声を上げた。
草木と暮らすピクシー族である為か、この光景には余計に悍ましいモノを感じるようだ。


「彼らにとっては、光など栄養にしかすぎないといった感じですね」
ロニが微笑した。
光の影響を植物たちは確かに受けている筈だった。
しかし、彼らは逞しくその環境に適応し、生き続けていた。

「フフ、植物だけあります」
近くに咲いた極彩色の花を見ながらシェーンが言う。
毒と光の中、逞しく咲き、彩を付ける花。
それに対して、ロニは苦笑する。
「わたしの家族はみんな光に飲まれたというのに」
それはロニと真逆だった。
「……」
ガガーリナはじっとロニを見る。
ロニはふふふ、と笑った。
そして彼女の眼が、魔獣たちに向けられる。
その瞳を、私も横から覗き見る。
「彼らはこの強い光の中でも、ただ育ち続けている」
――何故か、彼女が自身の姉の事を語る時と、同じ目の色をしていた。


「おや、大変です」

ロニが魔獣の苗床に一歩踏み出すと、足音に刺激されて実が蠢き出した。
私は、実から芽のようなものが急速に伸びていくのを見る。
先程の彼女の言葉を思い出す。
「育ち続けてる……か」
「あはは、素晴らしいですね、迷いがありません」
ロニは愉快そうに笑った。

『この地で生き続ける者たちはたくましく、強い』

確かに、その言葉の通りだった。
外界の者を圧倒する生命力。

「獲物が来るまで、休眠していたというの…!?」
「フフ、用意周到ですねェ」
後ろに続く二人も構える。
実から”何か”が弾け出ようとしていた。

まあ、中身の予測はついていたが。

「あれらは、君を歓迎している……のだといいけれど?」
私はロニに苦笑した。
「そうかもしれませんが、今日は、一人ではありませんから」
「なるほどね」
私達は余所者、か。
「歓迎していたとしても、我々にとっては。ねえ?」
シェーンが言った。
その通りだ果たして、歓迎してくれたとしても、我々の望むもてなしが受けられるとは到底思えなかった。

ロニはそれでも、”彼らと”対話を試みたようだったが。

「日を間違えましたね。ああ、なんてこと」
どうやら、彼らなりの事情で、断られたようだ。
「おや」
――例の実が割れた。
「かまいません、気が立っているようですから」
中から蠢く魔物が出てくる。
予想した通りの魔物だ、以前、ロニが連れていたモノに少し似ていた。
それから奥には――。
「わあ、大きい子」
私は思わず声を出した。
実から現れた魔物によく似ていたが――それはまるで、大樹の様な姿をしていた。
彼らは一斉に私達の方へ向かってくる。
「どうせわたしの言葉など聞いてはくれません」
ロニは、自嘲気味に言った。
「それに少し摘んだところで、彼らは生き続けるでしょうから、心を痛めることもありませんよ」
猛毒の中、共に過ごした草花達を前に、彼女は呟いた。
その彼らを斬り伏せて進め、と言う事だ。
「わかったよ」
私は抜刀した。
「お花摘みだ、ユル=ケン、好きだろ? 行こう」
『ばーか』
ユル=ケンが舌を出した。
私はロニよりもさらに一歩踏み込む。
草木の魔獣たちに目の無いが――何故か私は”視線”を感じていた。
ふふ、この谷の草花は今何を思っているのだろう。
「てぇーいッ!!」
私はまず、一際大きな”大樹”に斬りかかった。

すると、それを遮るように、”実”から這い出た数匹の小型の魔物も私に飛び掛かる――。
『でも、お前ら、見た目はイカしてるじゃん?』
ユル=ケンが魔物たちを見て、ニンマリと笑った。
そしての羽の鱗粉を私の剣に纏わせる。

ユル=ケンの鱗粉を浴びた私の剣は、魔力を帯び、邪剣となって小型の魔物達を真っ二つに割る。

「――!」
実から生まれた魔獣をやられた為か、”大樹”の動きが烈しくなった。
触手の様な蔦を伸ばしてくる。
私はそれを咎人の剣で受けた。

(――ごめんよ、あの魔物兄弟だったのかな? それとも子供かな? 草木の事は私は分からないけど――)

私はユル=ケンに倣って、彼にニンマリと笑ってみた。
(先に行きたいんだ、許してね)

私は、蔦の絡まる剣をがっちりと握った。
それだけでよかった。

彼の動きさえ止めていればガガーリナとシェーンの魔法が、とどめをさしてくれるからだ。

――二人の魔法を浴び、”大樹”は動かなくなった。

”大樹”が倒れると、周囲の壁中に張り巡らされていた根や茎、蔦の一部が枯れ落ちて、朽ちた。
「壁ではなく、あの植物の一部だったようですね…」
ガガーリナが辺りを見渡しながら言った。

「また根を伸ばしてくださいね」
そう言って、ロニは倒れた”大樹”の死骸を撫でた。

ひとまず、根が取り除かれたことで、我々は黄金の谷の更なる深部へ進むことが可能になった。





そのまま足を進めていると、ふと、草木の繁殖が止まり岩肌が露出するようになった。

ロニは息を吸った。
「少し楽になりましたね」
「ええ、あの沼が減りました」
シェーンもやれやれと、言った感じで息を吸う。

見るに、ここは元々水の少ない場所で、植物の繁殖には適さないのだろう。


と、私は奥に何かを見つけた。

――ぼんやりと灯りが?

「かつてはわたしたちの遊び場でした」
あそこは――とロニが灯りの方向を見ながら言った。
「それが遊びに入ると知ったのはずっとあとのことでしたが」

姉と、二人で、か。
ふふロニの事だ、花摘みでもしたのだろうか。

――思えば私は、姉さんと一緒に遊んだ記憶は少ないな。
思い出と言えば、罪喰いから守ってもらいながら……物語を聞かせてもらったっけ。

大好きだったのは、フッブートの騎士の話だ。


ああ、姉さん。
強く、美しく、優しい姉さん。

私達はあちこちを転々としていたから、思い出の場所こそないけれど。

強いて言うなら、罪喰いから逃れるために隠れていたあちこちの暗がり。
姉がお話をしてくれる”暗がり”――そこが私達姉弟の思い出の場所だった。


「わたしたちは」
ロニが言う。
「いつも二人で一緒でしたから」
あの光る洞が、彼女にとって私の”暗がり”なのだろう。
「そうかい」
「きっと今も」
と、続けるロニに私は視線を向けた。
「遊び相手を待っています」

私はもう一度、光の零れる方向を見た。
――巨人の如き、巨体が見えた。
途端、左目が痺れた。


――アレは。


ああ、そうか。
あそこなのだね、君の”姉さん”が居る場所は。
「フフ、では早く遊んでやらなくてはね」
シェーンも、ロニに頷く。
しかし、彼女はふいに別の咆哮を見た。
「その前に、いくつか断らなければいけない子たちもいるようですが」
ロニが言った。
なんだろうと、私は彼女が指さすを先を見た。
すると。

洞穴の隙間から次々に節足の魔獣の姿をした罪喰いが現れた。
そして、我々に少しずつ近づいてくる。

ふふ、確かに遊んでほしそうだね。


「でも、ロニ」
「はい」
「”姉さん”の方が、首を長くして、君をきっと待ってる」




「他の者たちは、私たちが断っておこう」





あの毒素渦巻く沼の中での戦いを経験した後では、並の罪喰い程度に後れを取ることは無かった。

「少しはしゃぎすぎたかと思いましたが」
ロニは、岩場の陰から巨体を見つめた。

「まだ気付いてはいないようですね」
私もその方向を見る。
思わずは眼帯を抑えた。
「眩しい……」

巨体から溢れる光が、私にはっきりとした痛みを与えていた。
「綺麗でしょう。強く、たくましく、美しい。姉様は昔からそうでした」

彼女は、罪喰いと化した姉を褒め称えていた。
「おっと、あなたにとっては……縁起でもないことですね」
そう言ってロニは私の方を見た。

――そう、君も。
自慢の姉が居たのだね。

ガガーリナはそんなロニの様子に困惑していた。
「では、あれがあなたの…?」
改めて、それを尋ねる。
「はい。耳や尻尾にはかなり面影がありますよ」
ロニは微笑を浮かべていた。
長い尾、頭部に残る耳の形。
――”嫉妬”はミステルの名残を強く残していた。

しかし、それより気になる部位が一つ。
(……では、あの眼も)
彼女のよく動く眼、まるで何かを探しているような……印象に残る瞳。

(ミステルの頃から、ああも動いたのかな)

そして、ぎょろり、と”嫉妬”が目を動かした。


「あ……」

ああ。

ああ、見た覚えがある。
あの混乱の中、一瞬だけ。

『――リク! 離れて!』
ああ、貴女も居たのだね。あの場所に。

そして私は気が付いた。

少しだけ、ロニの瞳に似ている。

だから、私は彼女の眼を覚えていたのだろう――。

「でも……わたしが来たというのに」
ロニは、気持ちが抑えられなくなったのか、とうとう、壁から顔を突き出し、罪喰いの姿を覗いた。
「また会いましたね、姉様……今日はわたしだけではありませんよ」
暫くの間、彼女は”嫉妬”を見つめていたが、再度私の方を振り返る。
「シドゥルファス、これはあなたの戦いでもあるでしょうから……ここからは、姉様のことは任せます。

彼女はそうして、姉を託した。

「……ふふ」

良かったね、また逢えて。
君も。

私も。


「おや、随分と嬉しそうだ」
シェーンが私を見て言う。
「ああ」
当然だ――だって、アレを斬れば、私は――姉に――。

咎人の剣を握りしめる。
これは罪喰いを殺す為の剣。
これなら、あの剛力を誇る”嫉妬”にだって通じる筈。
「………」
ガガーリナが無言で、ロニと私を見比べた。

「お二方も存分にお気をつけて」
ロニが、ガガーリナとシェーンにも一礼する。
姉を討つのは私達に任せたい、ということだろう。

「ええ。美しい死を齎しましょう」
「全力を尽くさせていただきます」
シェーンは笑みを浮かべて、ガガーリナは胸を叩いて気を入れ、術の準備を始める。



「……還してあげるよ」
私もまた、切っ先を”嫉妬”にかざす
姉さん、見ていてね。
「ふふ!」

そして、ロニ――君もきっと一緒だろう。
形は違えど、愛する姉を想う気持ちは。


――だから、私は躊躇なく”嫉妬”を斬る。


私は”嫉妬”の前にその姿を晒す。
ロニ達もまた、共に岩陰から身を乗り出した。

「こっちを見て」



「さあ、姉様。あなたの罪を裁きに来ましたよ」
ロニが言う、と同時に私の身体は跳ねていた。

「行くよ、嫉妬!」
間近に迫る、その大きな瞳に、私と咎人の剣が反射していた。


ブゥン!

「ッ!」
だが、刃が瞳に届く前に、”嫉妬”の棍棒が私を襲った。
私は剣でその勢いを受け流した。
反動そのままに”嫉妬”から離れる。


「その目でよく見てください」
――戦いの最中、ロニは私達の後ろでずっと”嫉妬”に言葉を投げていた。
それは”ひそひそ草”を通して、私の角にも伝わってきていた。

「シェーン援護を!」
「――おやすみなさい、歪な生へとなり果てた方」
美しい、死を。
シェーンが、”嫉妬”に黙祷を捧げると同時に、魔法を放つ。
その術は彼女の身体を巨体を傷付けた。
やはり、見込んだ通りの魔力だ。


「姉様、覚えていますか?あなたが奪った命の血縁です」


”嫉妬”が私を見る。
ああ、”私”は覚えているよ。
”嫉妬”……貴女も見ていた筈だ、私と、姉の顛末を――。

「久しぶりだね」
嬉しくなって、私は笑った。
「逢いたかったよ」
とても。

ありがとう、ロニ、感謝するよ。
この再会の機会を与えてくれて。
今度はちゃんとお別れしよう――そうすべきなんだ、”貴女”は。


その為なら。
「影の邪法に手を染めようとも……アンブラスマッシュッ!!」
私は”咎人の剣”に闇を宿す。
『ノってるじゃん、シドゥルファスちゃん』
”邪剣”というだけあって……乱発は少なからず私の魔力と――命を削る技だが、構わない。
「ふふ……だって」
私は再度剣を持ち直す。

このために、私は剣を持ち続けているのだ。

私には、これしかないのだから。
コレだけの為に、この瞬間の為に、私は居るのだから。

私は、”嫉妬”を引きつけつつ、機会を待った。
問題ない、機会なら、彼らが作ってくれる。

ほらね――ガガーリナとシェーンの魔法が、”嫉妬”の足元に炸裂した。
その威力に動きを止める”嫉妬”。

「てぇーいッ!!」
私はその隙を逃さず、上段から斬りかかる。

ガンッ!
とっさに棍棒で私の剣を受け止める”嫉妬”。
「やるね」
だが、剣速は私の方が早い。
何度も撃ち合う内に、”嫉妬”は私の剣速に徐々についてこれなくなり、その肩や腕に切り傷が幾つも生まれていく。

(なんだ……?)
だが、私は違和感を覚えていた。
私の剣を受けながら”嫉妬”は目まぐるしく、その巨大な瞳を動かしている。

「よそ見かい……!?」

――と。

”嫉妬”がその背を伸ばし、頭上から私をグンと見下ろした。
そして、大きく棍棒を振りかぶると――。

「!!」


ブゥウウンッ!!

目に見えぬほどの速さで、巨大な棍棒が振るわれた。

「がはっ!?」
即座に”咎人の剣”で防ぐごとは出来た。
が、私の身体は予想外の一撃に受け身が取れず、大きく吹き飛ばされる。

「なんて力……やってくれるねッ!!」

――”傲慢”や”強欲”以上だ。


「ああ」

と、”嫉妬”が何かを見つめていた。


「わたしのことも見てくれるのですね」


”嫉妬”が見つめていたのは、彼女の妹――ロニだ。


「殺し損ねた男にご執心かと思っていましたよ」


すこし離れた場所に立ち尽くすロニ、その一点を見つめていた。


「そう、その目です。あなたはあの日もその目でわたしを……」

ロニもまた”嫉妬”を見つめ返していた。
巨大化したかつての姉の瞳を、下から見上げるように――。

二人はじっと見つめ合う。

「シェーン! ガガーリナ!」
私は嫉妬の動きが止まっている内に決着をつけるべく、再度邪剣を発動し、術士二人に合図した。
同時攻撃で、一気に仕留める。

が――。

それを察知したのか、”嫉妬”の目から、何かが零れた。



「光――!?」
私は激しい痛みを感じて、左目の眼帯を抑える。



カッ!


閃光が暗い洞窟内に奔った。
瞬間、洞窟内は無尽光の天にも似た紫の光が支配する。
「今のは…!?」
ガガーリナが呆然とした。
強い光の魔力が、我々に放たれたのだ。

「お……っと!」
「大丈夫ですか!?」
ガガーリナがシェーンの負傷に気付き、駆け寄る。
シェーンは防御魔法を放っていたものの、光線に足を焼かれたようだ。
その場に倒れ込むシェーン。




「ああ、なんて力」
ロ二が恍惚とした声を上げている。




そして”嫉妬”は再度私の方を見た。
味方の動きは封じられていた。

私、独りで”嫉妬”を相手取る事になった。

「はは」

いいさ。
元よりそのつもりだ。
――勝負しよう、”嫉妬”。
貴女に勝てば、私は――。



棍を私に振り下ろす”嫉妬”
私はその姿に、ある人物を重ねた。



ご照覧あれ、姉さん。
そして、フッブートの騎士らしく、挑ませていただきましょう。


咎人の剣を構え、私は”嫉妬”……いや、”姉”に挑む。
(姉さん)
振り下ろされる強力な一撃。
それに歓喜し、私も全力で剣を振るう。
(強くなったかい? 私は)
全ては貴女の為に。



「その力で、一体何を成し遂げたのです?」
ロニが、私と”嫉妬”を見て言った。



幻影の中の姉の剣を、私は徐々に追い越していく。
そして、”嫉妬”の懐へ、姉の胸の内に、徐々に潜り込んでいく。

(どうだい、姉さん!?)

だが――あと一歩と言うところで、”嫉妬”の棍は。
(早いッ!?)
姉を超える……その望み虚しく、幻影の中の姉は、今一度壁として私に立ちはだかった。
「ふふ……流石、姉さん」
”嫉妬”の強烈な乱打が、今度は私を襲った。


『すっげー!!』
ユル=ケンがそれを見て歓喜の声を上げている。
『咎人の剣が折れちまいそうじゃねーか! ぎゃーははははは!!』
これにまでにないほどのユル=ケンの愉悦の声が聞こえた。

「ぐぁっ!」
身長の何倍もの距離を吹き飛ばされる。
「ふふふ……」
私は思わず、笑みがこぼれた。
『とうとう、おかしくなったかぁ?』
「いや――なに、もっと面白くなるよ」

姉さん、まだだよ、まだ遊ぼう。

私は咎人の剣を掲げて、一歩踏み込んだ。
今度は真正面から、”姉さん”の剣を真っ向で受ける体制で。

『正面!? やっぱおかしくなっちゃった? ぎゃはははは!』

でも――見えた。

ブゥン!

幻影の姉の剣が私捕らえる瞬間、私は剣を逆手に持ち替え、振り下ろされた姉の剣――”嫉妬”の棍を身を翻して躱し、その棍を上から叩き落とした。

「汝が恐怖を呼び起こさん……テラーインパクト!!」
――武器を奪う技の応用だった。




「あなたは何もしてはいません。自分だけ赦されておきながら……」





棍を落とし、動きが止まる”嫉妬”。


そこに。
「ふふ、お行儀の悪い方!」
立ち上がったシェーンの魔法が、炸裂していた。

「ガガーリナ、流石だ!」

ガガーリナが呼び出した精霊が、シェーンの傷を癒していた。
この短時間で、見事なものだ。




「だから死ぬのですよ。彼らの手によって」




地に堕ちた棍を蹴って、私は跳ねた。
ガガーリナ渾身の魔法が、それを援護した。



――そして、咎人の剣が、深く、”嫉妬”の瞳を貫いていた。
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