「いろはにほへと」で知られる「いろは歌」は皆さんもご存じであろう。
「いろはにほへとちりぬるを」は「色は匂へど散りぬるを」で「芳香を放つように思えるほど色鮮やかに咲き誇る花も、いつかは散りゆくものである」と解釈され、仏教でいう諸行無常を現しているそうだ。
いろは歌の作者は未だ不確定ではあるが、一般的には弘法大師とされている。
咲き誇っている花を見て散ることを考えるなんて、弘法大師はなんてネガティブでマイナス思考な人なのだろう。
現代人の感覚からすると、そんな風に思えるかもしれない。
しかし私ことちくわさんも、同様に究極のネガティブ&マイナス思考である。
お花見の席では、花や酒を楽しむどころの話ではない。
私は虫が大嫌いなので、言葉にするのも恐ろしいアレがその辺にいるのではないかと、終始神経をとがらせてしまうほどに宴席を楽しめない。急用や仮病を使って逃げられるものならば、スタコラサッサと逃げてしまいたくなるのだ。
1つの物事に対して表と裏の要素を見る……そう、私は弘法大師のような感性を持っているのだから、皆、遠慮なく崇め奉って構わない。……などと罰当たりな事を言っていると、色々な方面から制裁を受けそうなので、前言はアッサリと撤回しよう。すいませんでした。
物事をポジティブ、ネガティブなどという相対的な価値観だけで安易に分けてしまう思考自体が、この私の愚かしさ、浅ましさの現れなのだ。
さて、花見の季節などとっくに過ぎてしまったこの時期に、なぜ花の話などを始めたのか。
FC内情報で、パンデモ鯖内にお花見スポットがあると耳にしたのだ。
(どなたのお宅かも知らず勝手に撮影してすみません)いやぁ、もう……綺麗だった。
ハウス一軒だけでやっているのではなく、ご近所皆で街を彩っているのが素晴らしいね。ディスプレイの向こうに感性豊かな人たちが生きている事を実感できたような気がする。なんだかほっこりしたよ。
FF14は単なるアクションRPG(?)ではなく、もはや文化であると言っても過言ではなかろう。
私もたまにハウジングをするが、センスの違いを見せつけられたようで、若干衝撃的であった。
我らのFCハウスも外観を変えたところで、庭をどうしようか思案していたところだったのだ。さて、どうしてくれようか……。
あとゲーム内だと、言葉にするのも恐ろしいアレを気にしなくていいね。わたしゃ、心行くまでお花を楽しんだよ。製作者の皆様、ありがとう、そしてありがとう。