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今日はとてもうれしい日になった。
風呂に入ってあとは寝るだけなのに興奮冷めやらぬ感じで思わずこうして筆をとるくらいだ。

今日ログインしたきっかけは、今までにも何度かあった、運営からのFCハウスの撤去のお知らせだ。
休止と復帰を繰り返し、しかも休止の頻度と期間のが圧倒的な俺が言えることでは全くないのだが、俺の所属しているFCは休止・引退メンバーばかりで埋まっている。
俺がログインしたと同時にFCのマスターに任命されたのもそういう流れだ。いや、前マスターは長い間一人きりでFCを維持してくれてたんだけど。
ともあれ俺はこのメールが届いたときは必ずログインするようにしている。なぜならこのハウスはかつてのFCメンバーが確保し、育てたハウスであって。しかも俺はそのタイミングで休止していて何も返すことが出来ていなかったから。せめて失わないよう維持はしたいのだ。たとえもう彼らが戻ることがないとしてもだ。

さて、本当にイン率が低い俺にも僅かばかりフレンドがいる。フレンドというには一方的にお世話になりすぎてて申し訳ないレベルのフレンドとかもいる。
まあお察しの通りほとんどは引退済みで、僅かばかりに残っているフレンドには善意と厚意で装備をつくってもらったりと全く頭があがらない。一緒に遊ぼうという誘いにも上手く応じてあげられなくて心苦しいばかりだ。
それはともかく。
そんなわけで、ログインしたらひとまずフレンドリストやリンクシェルには目を通すようにしている。どれだけ操作を忘れてもこれだけは忘れない。

そして今日のログイン時には、とても懐かしい人と出会うことができたのだ。そのとき俺は、リストが白文字になっているその名前を2度見した。リアルで声がでた。
思わずチャットで呼び掛けていた。なにせその人は俺にとってある意味特別な相手だったからだ。
でも返事がない。なかった。
俺は焦った。思わず声かけたけど何年ぶりだと思ってるんだと。向こうは俺のことなんて覚えてないかもしれないじゃないかと。むしろ知ってる相手とは誰とも会いたくないかもしれないじゃないかと。

しかし一度放ったチャットログは消え去らない。FCハウスの維持という目的は果たしたわけだし、一度戻るかなーなどという考えが頭をよぎったころ、

ジンさんひさしぶり～　と返事が返ってきたのだ。

彼女曰く、7年ぶりになるらしい。びっくりだ。こんな再会があるものだろうか。
俺がこのFCのマスターになったその日に、俺をこのFCに誘ってくれた、既に引退していたはずのかつてのマスターと再び言葉を交わせたのだ。

唐突に休止に入る俺は、迷惑をかけたくないこともあり基本的にソロプレイを好んでいる。そんな俺だが、その即席PTがとても楽しかったから、IDクリア後にFCに誘われたときすぐに了承したように思う。
当時のログイン頻度もかなりのものだったはずだ。今よりもずっとずっと不便だったはずなのに。
今では誰もいないFCでも、それでも離れられないで、思い出したようにログインしてしまうのはこのFCでの思い出があるからに他ならない。今ではこまかなことは思い出せないし、この思い出も都合よく美化されたものかもしれなくても。

そこに誘ってくれた人が彼女だ。俺をFF14という沼に叩き込んだきっかけを作った人と言っていい。
結局そのまま1時間ばかりも話し込んでしまった。復帰したばかりでやることが山積みだろうに、まったく感謝しかない。

さて、とりとめもなく、特にオチもない駄文はこのあたりにしておこうと思う。そしてSSすら撮り忘れるほど動揺していたという体たらくを晒しつつ、そろそろ筆を置くことにする。

もう会えなくなった友人全員に会えることがなくても、たとえ一時だけでも、一握りの相手だけでも、再会して言葉を交わせるというのはとてもうれしいものなのだと。
つまりは、このうれしかった気持ちを、誰かにつたわれー！と言いたかっただけなんだ。