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【蒼天のイシュガルド:第2章】雪原の復興と、長男アルトアレールの誇り

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皇都神聖裁判所での衝撃的な決闘裁判。ドゥルガの豪快極まりない「制限解除級」の乱入によって見事に無罪を勝ち取り、タタルとアルフィノの身の潔白を証明したアリシアたち。
名門「フォルタン伯爵邸」へと戻ると、エドモン・ド・フォルタン伯爵は深く安堵し、温かい紅茶を淹れて一行を出迎えてくれた。

「見事な戦いぶりだった、客分殿。……さて、ウルダハでの濡れ衣を着せられた君たちの立場を、このイシュガルドでさらに強固なものとするため、そして我がフォルタン家の名誉のため、私の息子たちの任務を手伝ってはもらえないだろうか」

「もちろんだよ、伯爵! 命の恩人の頼みなら断る理由なんてないね! それにアタシ、さっさと街中のエーテライトを全開放しちゃったから、どこへ行くにもフットワークは激軽だからさ!」

アリシアがガーロンド・コートの裾をパッと翻し、新調したヴァイパーの双剣をシャキシャキと鳴らす。その傍らでは、ドゥルガが金ピカの大盾をコツンと叩いて豪快に笑っていた。

「フッ、君のエーテライトへの執念には本当に恐れ入るよ。私はここでタタルと共に、ウルダハの残党や他の仲間の情報収集を進めよう。石の家での失敗を糧に、今度こそ私の役目を果たすためにね」
アルフィノが少し気恥ずかしそうに、しかし以前の傲慢さを捨てた真剣な瞳で書類を見つめる。

こうしてアリシアとドゥルガの二人は、まずはフォルタン家の生真面目な長男、アルトアレール・ド・フォルタンの任務に同行することとなった。

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### 凍てつく西部高地、ファルコンネストへ

アルトアレールは、絵に描いたような生真面目さで鎧を響かせ、アリシアたちに向かって冷徹に告げた。
「私はこれより、第五霊災の寒冷化以降、長らく放棄されていた『ファルコンネスト』の復興視察、および周辺の防守任務へ向かう。……平民出身のオルシュファンが絶賛する冒険者殿の実力、この目で確かめさせてもらうぞ。騎士達の足を引っ張らぬよう頼む」

「はいはーい! アルトアレールお兄さん、堅苦しい挨拶は抜きにしてさっさと行こう!」
アリシアはそう言うやいなや、大審門をくぐり、猛吹雪が吹き荒れるクルザス西部高地の銀世界へと爆速で飛び出していった。

現地「ファルコンネスト」では、復興作業を進める石工たちや、防衛にあたる衛兵たちが寒さに震えながら働いていた。しかし、彼らの表情は暗い。1000年にわたる竜詩戦争の影と、イシュガルド正教の教えを否定する「異端者」たちの執拗な妨害が、復興のインフラ発展を遅らせていたのだ。

アルトアレールは現地の指揮官から報告を受ける。
「アルトアレール様、大変です! 復興の要資材を運ぶ輸送隊が、ここへ向かう途中で獰猛な魔物と、異端者の残党らしき一派に奇襲を受け、北の雪原で立ち往生しております!」

「何だと……! 復興の手を止めさせるわけにはいかない。すぐに救出へ向かうぞ!」
アルトアレールが誇り高く剣を抜き、雪を蹴立てて走り出す。アリシアとドゥルガもその後に続いた。

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### 雪原の死闘、そして繋がる絆

北の黒鉄大橋の近くでは、輸送隊が複数の巨大な雪原の魔物「イエティ」と、氷の魔法を操る異端者たちに完全に包囲され、絶体絶命の危機に陥っていた。

「くっ……イシュガルドの栄光と誇りにかけて、このような野蛮な者たちに遅れをとるわけには……!」
アルトアレールが果敢に突撃し、華麗な剣技で異端者のひとりを斬り伏せる。しかし、多勢に無勢。巨大なイエティが放つ、凍結の吹雪がアルトアレールの足を止め、その背後から別の魔物が鋭い爪を振り下ろそうとした!

「アタシの背後を狙うとは、いい度胸だねぇ! 『アイアンウィル』展開!」
ドンッ!!!という凄まじい衝撃音とともに、眩い大盾が魔物の爪を真正面から弾き飛ばした。ドゥルガだ!

「あはは! 騎士の誇りだけで雪原の魔物は倒せないよ、お兄さん! 敵のヘイトはアタシが全部ガッチリ引き受ける!」
ドゥルガが『プロミネンス』の聖なる炎を周囲に撒き散らし、瞬時にすべての敵の敵意を自身へと集中させる。イエティたちの猛攻が大盾を叩くが、ドゥルガはビクともせずにニヤリと笑った。

「ドゥルガ、ナイスキープ! よーし、アタシの新しい手数の多さ、とくとご覧あれだよ!」
アリシアがヴァイパーの連結剣をシャキーンと繋ぎ合わせ、跳躍する。
レベルを更新し、イシュガルドの過酷な環境でさらに洗練された彼女の動きは、吹雪すらも置き去りにする神速の領域に達していた。

「**『祖霊降ろし』**発動! 青き魂よ、アタシに力を!!」
アリシアの全身から、まばゆい青きエーテルのオーラが立ち上る。
「**『祖霊の牙【壱】』**! からの『祖霊の牙【弐】』**! **『祖霊の牙【参】』**!!」
目にも留まらぬ超高速の十字連撃が、イエティたちの巨躯を瞬時にザクザクと切り刻む。青い光の軌跡が雪原を彩り、最後の一撃である**『祖霊の逢着』が炸裂した瞬間、周囲の魔物と異端者たちは跡形もなく雪原へと沈んでいった。

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### 騎士の誇りと、冒険者の実力

すべての敵を退け、輸送資材を無事にファルコンネストへと送り届けた一行。
キャンプの焚き火の前で、アルトアレールは自身の剣を見つめながら、ぽつりと呟いた。

「……見事な戦いぶりだった。アリシア殿、そしてドゥルガ殿。私は今まで、異邦の冒険者である君たちの力を心のどこかで侮っていた。イシュガルドの騎士の誇りこそが至高であり、平民や余所者に頼るなどフォルタン家の名誉に関わると……そう頑なに信じていたのだ」

アルトアレールは自嘲気味に笑い、それからまっすぐにアリシアたちの目を見つめた。
「だが、それは私の狭い視野がもたらした傲慢だった。君たちは誇りだけでなく、それを体現する圧倒的な実力と、仲間を守る確固たる意志を持っている。オルシュファンが君たちを『我が友』と呼び、あれほど熱狂していた理由が、今ようやく理解できたよ」

彼は腰の剣を収め、アリシアに向かって深く一礼した。
「フォルタン家の長男として、君たちを心からの戦友として歓迎しよう。これからのイシュガルドの旅、我が剣も君たちの力となることを誓う」

「うん! アルトアレールお兄さん、そう言ってくれて嬉しいよ! これでクルザス西部高地の復興も、一歩前進だね!」
アリシアは冷えた手を焚き火で温めながら、これ以上ない勝利を喜ぶのエモートで剣を突き上げた!

「**よっしゃあ! クルザス西部高地の防守任務、これにて完全大・圧・勝ーーー!!!**」

アルトアレールとの確固たる信頼の絆を結んだアリシアたち。
しかし、フォルタン家にはもうひとり、最高にお調子者でトラブルメーカーな「次男」が待っているのだった――。

(第3章『アバラシア雲海・エマネランと麗しのラニエット編』へ続く!)
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