「究極魔法、アルテマッ!!(〇皿〇)クワッ」
究極魔法アルテマとは通常の3倍の声でアナウンスされる究極の破壊魔法である。
かつて新生エオルゼアのクライマックスシーンで、ガレマール帝国軍第XIV軍団長ガイウス・ヴァン・バエサルが搭乗する対蛮神兵器アルテマウェポンの真の力として唐突に発動したそれは、たったの一撃でモードゥナの帝国軍基地に特大サイズのクレーターを作り出した(※1)。
その発動は上空から高みの見物と洒落込んでいたアシエン・ラハブレア(特に意味も無くサンクレッドに憑依していた)による遠隔操作である。機体内蔵の最強秘密兵器がまさかのラジコン操作、中の人の立場とは一体。ガレマール帝国でも部下思いな上司として知られているガイウスにとって、自分が乗った兵器が自分の基地を勝手にドカドカ爆破していくというのは大変なストレスだっただろう。強制停止ボタンを秒間16連打くらいしていたに違いない。止まらんけど。
しかも味方の基地をまるまる犠牲にしたにも関わらず、メインターゲットであった光の戦士達には傷1つ付いてない。どう考えてもメーカー訴訟案件である。ラハブレア君、後で話があるからちょっと職員室に来なさい。て言うかお前あれやろ、それ光の戦士にはどうせ効かないと予想しつつもガイウスへの嫌がらせ半分とその場の雰囲気で適当にポチったやろ。後で問い詰められたら「いやあ、その方が盛り上がると思って」とかそんなノリやろ私にはまるっとお見通しやねんで(※2)。
なお、件のアシエンはその後にスタッフによって特に意味も無くボコボコにされた。袋叩きに巻き込まれたサンクレッドは全治数週間の重体である。本当に、何を考えてあそこで襲ってきたのあいつは?
因みに最近は他のボスでもこのアルテマをドカスカ景気良く撃ちまくるのが居るという噂も聞くのだが、私はそんな場面は見たことが無いので存在しないものと見做す。アルテマのバーゲンセールなんてものは知らん。知らんったら知らん。
「究極魔法、アルテマッ!!(〇皿〇)クワッ」
何で唐突にこんなことを思い出したのかと言うと、先日1,4000枚のスクリーンショットが納められていた外付けHDDがお亡くなりになったからである。20GBを超えるデータが故障一発で焼け野原。買って1年経ってなかったのに。
当時はまあ運が悪ければこんなもんかなどと思っていたけれど、数日経ってしみじみ考えてみると、やはりあれは惜しかった。
もうメインクエストのルーレットでアルテマウェポンとの決戦に臨む度に散っていったスクリーンショット1,4000枚のことがフラッシュバックするに違いない。あそこのムービーシーンはスキップ不可なのだ。
「究極魔法、アルテマッ!!(〇皿〇)クワッ」
そう言えば、FFシリーズにおける大規模破壊魔法にはアルテマ・メテオ・フレア・ホーリー・ジハード(※3)など色々あるけれど、まだFF14にはメルトンが登場していない。その内実装されるのだろうか?
メルトンは超高熱の炎で一面を焼き尽くすという大規模攻撃魔法だ。初出のFF6ではリフレクなどの魔法反射効果を貫通し、尚且つ対象の魔法防御を無視するものの、味方にも無差別に当たるという嫌な仕様となっている。火と風の複合属性であるために、割と肝心なところで吸収されたりして効かないことが多く、それを逆手に取って味方の回復と敵への攻撃の一石二鳥を狙うことも出来るのだけど、やはりアルテマと比べるとイマイチ使いにくさが目立つ。主人公格のティナのレベルを86まで上げると勝手に覚えるのだが、他にも習得手段があるから自然に習得するまでレベルを上げるようなことは普通はしない。というかそもそも覚える必要も余り無い。どうせ覚えるならアルテマの方だよな。
FF11ではメルトンは2011年9月に学者用の攻撃魔法として実装されたけど、その発表は同年7月のことだったとか。3月にアレがあったのに良く企画会議で通ったなコレ……と思っていたら、いつもなら英語版ではMeltdownと表記されるはずのところが当初はMerton・実装時にはKaustraという名前になっていたそうな。全国のマートンさんに熱い風評被害が。メルトンだけに。ちなみにKaustraとは古代ギリシャにおける火葬場のことらしいよ知らんけど。
これが当時の国民感情を慮っての措置なのかと言われると若干悩ましい。だって、忖度するならそもそもメルトンの実装自体を避けるだろうし、それ以前にFF11にはこれとは別件で既にメルトダウン(Meltdown)というモンスター専用の技があったからだ。ちなみに英語版のFFXIclopediaによると『Reactor failure causes self-destruct, dealing magic damage to targets in an area of effect.』というものらしい。意味が分からない? 日本語に訳すと『原子炉の破綻が引き起こす自己消滅、範囲内の対象に魔法ダメージを与える』だよ。日本語版のFF11用語辞典によると、事前に準備モーションを伴うタイプの範囲自爆技のようだ。イヴァリースの光の戦士達は原子炉内臓のモンスターを叩いて止めるのか。
「究極魔法、アルテマッ!!(〇皿〇)クワッ」
2008年からシリーズ展開中のFF界のスマブラことディシディア ファイナルファンタジーでは、FF6代表のティナ・ブランフォード(英語版ではTinaだと余りにも不評だったためTerra Branfordになっている。Tinaは日本で言うところの『花子』ばりに普通の名前だったからだそうな)がびしばしメルトンを撃っているが、英語版ではちゃんとMeltdownと表記されている。つまりFFシリーズではそんなに時事問題に絡めてメルトンに気を遣ったりはしていないということで、今後FF14でメルトンが実装されるとしても英語版がちゃんとMeltdownになる可能性は低くないのではないか。ただ、個人的にはMertonは兎も角としてもKaustraの語感は悪くないような気もするんだよね。
どうでも良いことだけど、ちょっと検索したら『TerraのMeltdownを避けられない奴ちょっと来い』みたいな掲示板とかがあってフフってなった。流石は魔導アーマーに乗った帝国兵50人を3分で壊滅させる公式チートである。お前はガンダムかと。
「ザクとは違うのだよザクとは!!(〇皿〇)クワッ」
あ、これは違う人だった。
※1 特大サイズのクレーター
ムービーではこの時のアルテマは上空へ向けて発射されていて、基地が吹き飛んだのは発射時の余波によるもののようにも見える。物騒過ぎて逆に使いにくくない?
実際、その存在が開示された後もガイウスが自らの手でアルテマを発動することは無く、焦れたラハブレアが勝手に2発目を撃とうとしてアルテマウェポンの動きが止まったところを袋叩きにされて撃破されている。
果たして、ガイウスは部下への被害を恐れて敢えて撃たなかったのか、それともラハブレアがうっかり発射ボタンをコックピット内に付け忘れていたか何かで撃ちたくても撃てなかったのか。もしも後者ならテヘペロどころの騒ぎでは無いが…。
※2 その方が盛り上がると思って
実のところアシエンの目的のためには無差別な環境破壊があった方が良いらしいから、取り敢えずこの辺で景気良く吹っ飛ばしておこう的な発想はあったんじゃないかと思う。
ラハブレアは帝国様式の金属製の城塞はあんまり好きじゃないみたいだったし。
※3 ジハード
FF14にはジハードも無いじゃんって思った?
ジハードは名前がアレ過ぎて英語版では当初からDoomsdayという名前なのである。その意味するところは『審判の日』だ。Doomとは『破滅』である。某シューティングゲームにドゥーム様っていう鬼畜ボスが居たねえそう言えば。
要するに、オズマの炸裂させるカウントダウン式全体即死攻撃ドゥームデイこそが嘗てジハードと呼ばれたものである。ちなみに英語版ではちゃんとDoomsdayと表記されている。
「審判の時間だオラァ!!( )クワッ」