シドゥルグ: ・・・・・お前か、<FN>。
ここに来たということは、「暗黒騎士」としての力を求める、
強い意志があるんだろうな。
Sidurgu: I see you yet walk the path, <FN>...and it is well that you do. This is a matter I can discuss only with another dark knight. Swear to me that you will speak of it to no one else.
シドゥルグ: ・・・・・・いいだろう。
ならばお前と、取引がしたい。
Sidurgu: Thank you. Then I shall begin at the beginning.
シドゥルグ: 俺は今、師が老いて亡くなる間際に言い残した、
「暗黒騎士の極意」を追っている。
師の言葉によると、こうだ・・・・・・。
Sidurgu: Our master, in his final moments, spoke to Fray and me in riddles...
シドゥルグ: 『暗黒騎士は、負の感情を力に換える。
だが、その感情は、ある心の支流にすぎない』
Sidurgu: “A heart bleeds, a man weeps, a soul burns. Thence comes the darkness, to consume...”"
シドゥルグ: 『源流となる心・・・・・・
それがあればこそ、暗黒騎士は強さを得る。
血を捧げ、肉を削ぐこととなろうとも、決して引かぬ』
Sidurgu: “Yet even in the depths, the flame endures...”
シドゥルグ: 『その心こそ、暗黒騎士の極意。
いつかそれを知るまで、護るべき者を、護りぬきなさい』
Sidurgu: “Submit to the flame and harness the abyss...”
シドゥルグ: ・・・・・・俺と生前のフレイは、弱き者を護る戦いを続けながら、
この言葉の意味を探していた。
Sidurgu: Fray and I did not understand his words. We hoped their meaning would become clear to us in the course of our duties as dark knights.
シドゥルグ: その最中で、神殿騎士に囲まれている、
こいつを見つけたんだ。
リエル: ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
Rielle: ...
シドゥルグ: ・・・・・・リエル、「名乗っていい」。
こんなことまで、いちいち俺に許可を求めるな。
Sidurgu: <sigh> ...Go on, Rielle. He can be trusted.
リエル: ・・・・・・ごめんなさい。
Rielle: ...All right.
リエル: リエル、です。
・・・・・・・・・・・・こんにちは。
Rielle: Halone's blessings be upon you, sir.
シドゥルグ: はぁ・・・・・・。
これでも、煩いガキよりはマシだ。
おそらくな。
Sidurgu: Right, then...
シドゥルグ: リエルは、神殿騎士に囲まれて、殺されかけていた。
俺とフレイで助け出したが、何度も追っ手がかかっている。
まだ、護りぬいたとは言えん状況だ。
Sidurgu: She was fleeing from a unit of Temple Knights at the time, who were clearly intent on doing her harm. Needless to say, Fray and I took issue with that, and chose to intervene.
シドゥルグ: しかも、フレイはもういない・・・・・・。
俺ひとりでこいつを護りながら、
こいつが狙われている原因に迫るのは、不可能だろう。
Sidurgu: We went to ground after that, but Fray was caught out in the streets while fetching supplies...
シドゥルグ: ・・・・・・だから、お前に協力を頼みたい。
フレイに代わって、こいつを護るのに手を貸してくれないか。
Sidurgu: ...I cannot protect her, <FN>. Not from the Temple Knights. Not by myself. I'm not even sure why they seek her...only that should I fail, her life is forfeit.
シドゥルグ: 師の言葉どおりなら、こいつを護りぬくことで、
「暗黒騎士の極意」に近づくことができるはず・・・・・・。
Sidurgu: Help me, <FN>,and I shall share with you my arts. And when we have reached the limits of my knowledge, mayhap we can unravel the mystery of my master's final words together.
シドゥルグ: お前はすでに、負の感情を自在に操れるだろうが、
その先があるとしたら・・・・・・会得してみたいと思わないか?
Sidurgu: I can offer you naught else. What say you?
シドゥルグ: 協定、成立だな。
こいつを護りぬくまで頼むぞ、<FN>。
Sidurgu: Then it is settled. We shall both serve as her guardians.
シドゥルグ: ならば決着がついた。我々は二人とも彼女の後見人となる
おい・・・・・・お前からも、ひとこと言ったらどうだ。
自分のことくらい、自分で説明しろ。
Sidurgu: Don't you have something to say to <FN>, Rielle?
リエル: ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
Rielle: ...
シドゥルグ: リエルに話を聞いてみろ。
もっとも、まともな話が聞けるとは思えんがな・・・・・・。」
Sidurgu: Talk to her a little. Ask her about herself.
Q52 怒れる男と少女の話/The Knight and the Maiden Fair
Sidurgu: 暗黒騎士の道を征くか、<FN>。俺にとっても都合がいい。
今、暗黒騎士相手にしか持ちかけられん問題を抱えていてな……。
他の誰にも話さないと誓ってくれ。
Sidurgu: 感謝する。
ならば、始めから話してやろう。
Sidurgu: 俺たちの師は、亡くなる間際に謎めいたことを言い遺した……。
Sidurgu: 『心から赤きもの、人々の目から雫が流れ、魂は燃え盛る。
それより闇は来る。ただ喰らわんと……』
Sidurgu: 『道昏きときも、なお炎は消えざらん……』
Sidurgu: 『炎に従い、深淵を力とせよ……』
Sidurgu: フレイも俺も、その言葉が意味するところを理解できなかった。
暗黒騎士として剣を振るううちに、自ずと明らかになるだろうと期待していたのだがな。
Sidurgu: そうして弱き者を護るために戦いを続けていたある日、彼女を見つけたんだ。
Rielle: ……。
Sidurgu: ……ハァ。ほら、リエル。こいつは信用できる。
Rielle: ……分かった。
Rielle: ハルオーネのご加護がありますよう。(イシュガルドでこんにちはの意味)
Sidurgu: それで、だ……
Sidurgu: そのとき、彼女は神殿騎士団から逃げていたんだが、
奴らは明らかにこいつを無事には帰すつもりがないようだった。
無論、フレイと俺が割り込んだのは言うまでもない。
Sidurgu: 雲霧街の奥に身を隠していたんだが、
フレイが物資の調達のために通りに出て行ったときに、捕らえられてな……。
Sidurgu: 俺一人では、こいつを神殿騎士団から守れない。
こいつが狙われる原因すらも分からん状態だ……。しくじれば、命をとられることになる。
Sidurgu: 手を貸してくれ、<FN>。俺の知っている技を教えてやる。
お前が俺と同じ力を得たならば、師の遺言も解き明かせるかもしれん。
Sidurgu: お前に話せることはこれだけだ。どうする?
Sidurgu: 決まりだな。俺たち二人で、こいつを守りぬこう。
Sidurgu: リエル、何か<FN>に言うことがあるんじゃないか?
Rielle: ……。
Sidurgu: 少し彼女と話をしてみろ。事情を聞いてみるといい。
英語版の 圧 倒 的 騎 士 力
お師匠さんの遺言も詩的で雰囲気あります。クァールマン、そういうの好きよ!
ただ、英語版で心配なんですが、お師匠さんの遺言は、暗黒騎士の奥義の話だとは特に明言してないんですよね……。
heartもmanもただの比喩で、何かのお料理レシピを走馬灯を見ながら呟いたという可能性もあります。アースオーブン調理法のときは、血抜き水洗いしたお肉を使いなさいと言ってただけなのかも。
☑リエルと話す
リエル: 私のこと・・・・・・何を話していいの・・・・・・?
Rielle: ...Yes?
(何を聞く?)What will you ask?
(どうして追われてるの?)Why did the Temple Knights want to hurt you?
リエル: 生きてちゃだめって言われた。
なのに生きてるから、神殿騎士のひとたち、
怒ってるんだと思う・・・・・・。
Rielle: They...they said I was an abomination. That I had to die to atone for my sins...
(家族は?)Where are your parents?
リエル: ・・・・・・・・・・・・いない。
Rielle: I...I...
(シドゥルグ、怖くない?)What do you think of Sidurgu?
リエル: ・・・・・・よくみると怖くないって、前にフレイが言ってた。
Rielle: He doesn't talk as much. Not since Fray left. Sometimes he hardly speaks a word. Other times... But I know he would never hurt me.
リエル: ・・・・・・もう、終わり?
・・・・・・・・・・・・それじゃ、あの・・・・・・私から、聞いてもいい?
Rielle: Excuse me...<FN>, was it?
リエル: あなた、<FN>っていうの?
わたしも、そう呼んでいい・・・・・・?
Rielle: You'll look after Sid too, won't you?
リエル: ありがとう、<FN>・・・・・・。
Rielle: Thank you. That puts my mind at ease...
Rielle: ……何?
(どうして神殿騎士団に狙われているの?)
Rielle: あの人たち……あの人たちは、私が忌むべき者だって……。
わたしの罪を償うために、死ななきゃいけないって……。
(ご両親はどうしたの?)
Rielle: わ、わたし……わたし……。
(シドゥルグのことどう思う?)
Rielle: ……前から、あんまりしゃべらない。たまに、ほんの少し何か言うだけ。
でも、絶対にわたしを傷つけたりしない。
Rielle: あの……<FN>、って、いうんだよね……?
Rielle: シドのことも、よろしくお願いします。
Rielle: ありがとう、ございます……ちょっと、ホッと、しました……。
日本語版!?
見てるか日本語版!!??
誰かを護るって!!!こういうことだぞ!!!!!
なんかあの……日本語版シドゥルグさんは、日曜日に「買い物に行ってる間、子供を見といてくれる?」って奥様に言われて、ずっとスマホ触ってたことを叱られると「なんだよ、ちゃんと『見てた』じゃん」って拗ねるような……
そういう「面倒を見る概念」をお持ちのタイプでは……?
ほっといたら死ぬまで暗黒騎士の奥義にも辿りつけないNPCだ……。
シドゥルグ: 話は終わったか。
・・・・・・といっても、わからんことだらけだろうが。
Sidurgu: Right, that's enough of that. To more important matters...
シドゥルグ: 神殿騎士たちの狙いは、リエルの命そのものらしい。
どうして、こんな小娘の命を狙うのか・・・・・・
護るためにも、敵の思惑を突き止めなければならん。
Sidurgu: Like I said before, I'm not quite sure why the Temple Knights are after Rielle.
シドゥルグ: ・・・・・・が、本人は心当たりがないの一点張りだ。
うんざりしていたところに、この酒場で飲んでた騎兵が、
妙なことを吹聴しているのが聞こえてな。
Sidurgu: They seem to believe something is wrong with her, but for the life of me, I cannot imagine what it could be...
シドゥルグ: アバラシア雲海に棲む「バヌバヌ族」という獣人の中に、
身に宿すエーテルの色を見る、まじない師がいるらしい。
その色により、姿からはわからない、本質を見抜くとか。
Sidurgu: However, there may be a way to find out. The other day, I overheard a curious tale from a House Haillenarte knight recently returned from Camp Cloudtop. He spoke of Vanu healers who could see their patients' aether. So skilled were these healers that they could diagnose ailments with a glance.
シドゥルグ: 眉唾な情報ではあるが、このまま行き詰まるよりはいい。
リエルを、そのまじない師に見せに行こう。
「キャンプ・クラウドトップ」で合流だ。
Sidurgu: It may be naught more than a fantastical tale told by a man in his cups, but even so, if there is a chance we could learn what─if aught─ails Rielle, I daresay we must take it. Let us go to Camp Cloudtop and begin our search for a healer there.
シドゥルグ: アバラシア雲海に棲む、バヌバヌ族のまじない師に、
リエルを見せに行くぞ。
何か収穫があればいいがな・・・・・・。
Sidurgu: For Rielle's sake, I say we see if there is any truth to this rumor...
リエル: ・・・・・・・・・・・・私、小娘じゃない。
Rielle: Did you know Fray too? He was a good teacher...and a friend.
Sidurgu: よし、そのくらいでいいだろう。
もっと差し迫った問題があることだしな……。
Sidurgu: 先程も言ったが、なぜ神殿騎士団がリエルを狙っているのか、よく分かっていない。
Sidurgu: 神殿騎士団の奴らは、こいつのほうに何か理由があるような態度だったが、
どんな理由があるのだか、想像もつかん。
Sidurgu: だが、手がかりになりそうなことは見つけた。
キャンプ・クラウドトップから帰ってきたばかりのアインハルト家の騎士が、
興味深い話をしているのを先日聞いてな。
なんでも、バヌバヌ族の祈祷師は、患者のエーテルを見ることができるのだとか。
その能力で、患者の病気を一目で診断できるそうだ。
Sidurgu: 酔っぱらいの戯れ言である可能性もあるが、
それでもリエルにある『何か』――リエルに仇なす何かを知ることができるのならば、
利用する価値はある。
キャンプ・クラウドトップへ行って、現地の祈祷師を探してみよう。
Sidurgu: リエルのためにも、噂が真実かどうか、確かめないとな……。
Rielle: フレイのことも知ってるの? フレイはいろんなことを教えてくれて……仲良くしてたんだよ。
英語版、タイトルに偽りなしのKnightですね。
日本語版もタイトルに偽りなく、怒ってるだけの男の人です。
シドゥルグ? 贅沢な名だねえ。
これからお前は「グッさん」だよ!
暗黒騎士格付けチェックで、Sidurguは一流暗黒騎士なので、安心と信頼のガーロンド・アイアンワークス社製の飛空艇でアバラシア雲海へ行けますが、
グッさんは子供への態度が二流なので、安全性に問題がありそうなフロストボムの気球に括りつけた一人用の籠に入って雲海まで行ってもらいます。
ところで、overheardの訳のところで不思議に思ったのですが、アウラ族は耳ではなく角で音を聞いているそうで、「耳にする」とか「小耳に挟む」という表現を使ったりするんでしょうか?
角で音を聞くというのもよくわかりません。ビーンって鳴らした音叉を当てたら滅茶目茶嫌がられたりするのかな。
え? 髭でクァール帯の音を聞くっていうのも相当変な設定だって?
あれはイッカクと同じで歯が変化した繊細な感覚器官だというのがクァールマンの自説です!!
(先端のひらひらや槍のような鱗っぽいあれは放電器官)
話が逸れてきたので後編へ続く。