昨日から、料理の素材として使い道の多いサイクロプスオニオンを採りにきた。しかしこの辺にあることは分かっていても、なかなか思うように見つからない。
採る数は決めずに、飽きるまでひたすらに探し続ける。探してみて見つからないときは、代わりに見つけたハイランド小麦なんかを採る。ただひたすらに探し続けるだけだが、手持ちの数がどんどん増えていくのが楽しい。たまに未知の採取も出るので、気分転換にスクリップ交換用のアイテム集めもできた。
日が暮れて夜になり、さすがに疲れたので近くに野営をしている者たちへ頼んでお邪魔させて貰った。彼らとは以前にも顔を合わせていて、その時からときどきお邪魔している。
森に囲まれているだけあって、この辺ではそれほど食べ物に困ることはないらしいが、それでも裕福という訳ではない。自分はあちこちを旅して食料を獲ったり集めたりして、それらを料理して生計を立てている変わり者だけど、食料がたくさんあるからと普段から豪勢な食事をしているわけではない。
ハウスのキッチンならまだしも、クッキングポットすらないたき火で手の込んだ料理なんて、手間が掛かりすぎるだけだし、無粋だ。
作り置きの猟師風エフトキッシュを包みから取り出して、たき火で体を温めながらゆっくりと食べる。材料が余っているからと以前大量に作ってしまったキッシュだけど、器を必要としないので携帯食としてはありがたい。
ギャザラー向けで、経験値と気持ちやる気が出る料理と言えば昔はシェパードパイやラビットパイだったけど、もう少しお金を出せばこの猟師風エフトキッシュやビーフシチューもお店で買うことができる。前者の料理は一つ百ギルもしないし、後者も一つ五百ギルしないくらいで買えるので手軽と言えば手軽だ。
パイやキッシュがギャザラー向けとして売られているのは、外で食べることが多いギャザラーらしい食事だと思う。器もいらないし、片付け不要というのもいい。しかしパイなどはあまり肉が入っていない。だからこそ街に帰ってきたらビーフシチューのようなガッツリ料理を食べたくなる。帰ったらご褒美ごはんが待っていると思えば、まだまだ頑張れる。
結局、自分が飽きるまでに集めたオニオンは千七百個だった。小麦も千二百個になった。採りすぎたが、今回もいっぱい集まった。満足したけど……簡単には使いきれないな……w
