Character

注意書き

本稿はありとあらゆる誰をも否定する意図を持ちません。
一部攻撃的な表現をすることがありますが、あくまで自己の精神の安寧を補助するためのものであり、特定の思想や人間を否定する意図は全くありません。


はじめに

つい先日「FFXIVというコミュニケーションツール使用上の注意」という記事を書きました。
書いた理由は突き詰めれば私が寂しいからです。
私が居たくなくなるエオルゼアにしないために、エオルゼアというゲームは楽しいんだけど人間関係で疲れちゃったな。という層にまたいつかエオルゼアを楽しんでもらうために、書こうと思います。
全ては私が寂しいから、それだけです。

「コミュ力」という言葉があります。
飲食で接客をしていた私の認識は「察する力」「合わせる力」です。
概ね社会一般の認識と離れていないでしょう。
問題はここからです。
さて「コミュ力」は高い方がいいでしょうか？

私が過去に作った曲の歌詞に
まともな奴などいるはずない、優しい人から病気にかかる。
という詩がありまして、要約すると「真に優しい人ならとっくに自殺してる」です。
私もまたこれを読んでいる方と変わらず、どっかで妥協して自分の利益を守ったからなんとか生きてます。
私は腹を空かした虎の餌にはなれません。

要するに「コミュ力」ってのは低い方がコミュニケーションという戦場では生き残りやすいです。
もっとも、低い故に引き起こされる悲劇もありましょうが。生存率で言えば高い人間から脱落します。

ここで「コミュ力」という言葉の定義に戻りましょう。
「コミュニケーション力」これが低い方が生き残れるなんて言語として本質を捉えていない。
つまり定義が間違えている可能性が高い。
そう、つまり「察する力」「合わせる力」これらは「コミュ力」の本質ではない。

いかがでしょう？
察しのいい方は少しだけ気が楽になったはずです。

では本稿で指し示すコミュニケーションの悩みに関する解決策をわかりやすく説明し前書きを締めくくりましょう。
自分より能力で劣る人間を論理的仮定により生み出す、です。


精神を安定させるのに必要なもの
・精神的居場所
・より劣る者

これはどう足掻いたって事実です。
ソースは世界史とか日本史とか２千年以上続いてきたものに散々書かれているので触れませんがこれが本質です。
しかし、我々人類もボチボチ学びました。
抑圧は自分に帰ってくる、と。

よって我々が構築すべき論理は大まかに二つ
・劣る者を生み出す論理
・自身を律する論理

ではまず上から話しましょう。

わかりやすいだけのものなら簡単です。
デブ！ブス！など外見的要素で他者を否定しましょう。猿でもできます。
次にそんな猿どもを否定しましょう。
「猿かお前らは」
類人猿くらいにはなりましたね。
次にそんな類人猿を否定しましょう。
「傍観して何もしない奴って性質が悪いよね」
おお、よく見かけますね。人間くらいと言えるでしょう。
では次にこの人間を否定しましょう。
「結局陰口言ってるお前も大概だけどな」
この辺から日常目にして不快な人間とは線引きが出来てきて優越感に似たものが生まれてくるでしょう。

それが、精神を守るための論理です。

もう一つ行きましょう。人類は流石にこの辺じゃ納得しないくらいには進化したはずだ。
「そんなお前も社会一般の縮図には収まってるけどな」

この次となると超越しちゃってますね、やべぇ人の分類になってくるのでこの辺で十分でしょう。

さて、理解していただけたと思います。
この程度が真理で、この程度が人類なんです。
誰かを、世界を否定する力ってのは自分と外の輪郭を明確にする行為。自己の安定には不可欠です。
それをあくまで論理的に、理知的に、理解できてなお、そんな人間には身を落としたくないあなたは優しい人間だとよく言われることでしょう。少なくとも私があなたは優しい、と言い切ってやる。

さて、次の段階です。
人間が自他の境界線を明確にする手法として
否定する、の次に超越する。
というものがあります。
先ほども述べましたがやべぇ奴です。
しかし、これは本当にありふれています。
例えば神の啓示を授かっただの、神の加護があるだの、悟っただの、あの人に学んでるから大丈夫だの。
もっと言えば、私には知識がある。あの人ができないことができる。読んだことない本を読んだ。

全部、ただの線を引くためだけの行為です。
砂浜に木の棒で円を描いて「こっからここまで俺の領地〜」って言ってるのと同じことです。
そして我々に必要な理論です。

なぜなら超越に必要なのは実存ではないからです。
想像で事足りる。
神を信じればいい。伝聞を信じればいい。希望を信じればいい。

ここまで理解できれば最早自己否定すら難しくなるはずだ。
線を引く。そこに上下も貴賎も格もない。
努力はより明確な線を引くために有用なツールではあるが世界一であり続けることなんてできない。
そもそも努力できる対象を見つけるのなんてただの運だ。

さて、如何でしょう。
あなたが悩んだあの人のこと、自分のこと。
理解に苦しむあれやこれ。
大したことはない。たったそれだけのことだ。

これがライフラインに関わることなら一大事だ。生活保護はそのために用意された制度だから遠慮なく利用しましょう。
でも大体の人の苦しみはそうじゃない。そうじゃないから自死にまでは至らない苦痛なのだ。
少しの視点の変化で小さくなるはずだ。
自分を卑下できるなら命すら紙より軽くなる。

そこまで至って、現実を振り返りましょう。
理解力に、想像力に乏しい誰かがギャンギャン喚いてる。それは怒りかもしれないし悲しみかもしれない。
誰かの喜びだって人によっては痛みになり得る。自分が悩んでるのに楽しいところを見せられたら誰だって顔を顰める。
でも全部、全部それだけのこと。砂浜に線を引いただけのこと。
それが理解できたあなたにはこの世のほとんどの悩みは解決できるはずだ。想像の地平において。

さあでは二つ目の重要な要素。
己を律する理論について。

再三書いているのであなたは気づいているはずだ。
机上の空論にすぎない、と。
それを理解し直せば傲りなんてなくなるでしょう。
律するのなんてもっともっとシンプルでいい。
美しくない。
それだけだ。
垂れ流すのも、喚くのも、美しくない。


終わりに

以上は全て死にたがりの僕が構築した自分を守るための理論です。
誰かを尊ぶ必要も、貶める必要もきっとない。
ありきたりでとても難しいけど自分の範疇はここだ、と自分を押し込めることができて、誰かを助けてあげられたらそれはとてもカッコいいし、美しい。私もまたそうありたい。

でもまあ、おそらくこの理論を言語化するまでには至ってなくても多くの人が気づいているはずだ。
いまだに年１万人近く自死を選ぶ人がいるんだ。
この理論ではまだ足りない。
自身の最大の心の許容量を維持しつづけてたら決壊する日だってくる。
だから本稿の最後に加えると、そういう人は僕が難癖つけて壁を補修してやるから、折れないでくれ。
なぜなら、あなたがいなくなってしまうと

僕が寂しいからだ。