某noteで軽減表が固定崩壊の引き金になったみたいな話を読んだけど、そもそも固定でそんな野良みたいな軽減の組み方するなよと思ったので。
99%の固定は零式くらいなら都度コミュニケーションを取らずに軽減・ヒールワークの大枠を組める。
■筆者について 絶竜詩で2番目にヒールしなかった学者です(相方は全体の半分の占星よりヒールしてないから許してほしい)。微妙な軽減で通したくなくてBHやってるみたいな要素強めのプレイヤーだと認識して貰えれば。
■前提 零式で言うと初週の週末攻略目標及びそれ以下の進捗速度で攻略する場合の後半層くらい。絶だとコンテンツ解放から~2週くらい(W1st出てくらい)にスタートするくらい。絶はコンテンツ解放と同時に始めると全体を俯瞰した軽減というよりその場その場でという形になっていくので相談しながらにならざるを得ない。零式だと3層まで1日1層ペースかそれより遅いペースで攻略するならという感じだと思う。
■準備するもの- 受ける素のダメージ量(ついでにヒーラーの回復量もなんとなく分かってると尚良し)
- ダメージタイミング(AAのタイミングも分かるとタンクの個人軽減が組みやすい)
- ダメージ種別・性質(魔法?物理?敵への与ダメデバフは効く?)
- ギミックの性質(散開してダメージを受ける?集まっていられるのはTLのどのタイミングまで?)
以上のものは今回の零式で言えば金土あたりには4層前半については用意できる(某外部サイト内で50番目に突破したPTが水曜夜くらいに突破している, そもそもそこのサイト基準で測ると500PT弱しか初週に前半を突破しているチームは存在しないので特に4層に限れば99%という序文の煽りもそれほど間違っていないだろう)。
休みを取らなかった+進捗が遅かったので土曜の活動に間に合わせる形で自分は4層の軽減を用意したが、ちゃんとフルコミットするなら木曜の夜までに用意するのはそこまで非現実的ではないと思う。
- 算数の素養と時間があるメンバーの誰か。
一番重要。算数ができず時間もないと軽減は組めない。
■抑えておいた方が良い基本 基本的にはヒーラーというかBHの軽減・バリアは最後の調整に使った方が良い(多くのDPS・タンクの軽減はノーコストで使えるため)。
また、特にダメージ間の間隔というのは意識した方が良く、2層で言えば、シュネルギア>ヘーミテオス・ダージャの流れは全て間隔が12~13s程度であり、裏を返せば15秒持続する軽減はシュネルギアの直前に入れることで両方をカバーすることができる(シュネルギアについては単体受けのヘイト1位以外は物理属性であるため魔法軽減は効果が限定的である)。4層前半について言えば、2回目のタンク強攻撃と3回目のタンク強攻撃の間隔が80sほどであり、これもランパートを2回目の10s以上前に早炊きすることで両方に使用可能である。
■流れ1. TLのたたき台を用意する。○軽減表のリンク
こちら。このシートの内容は実際に初週で組んだものである。
○概略
今回は例として4層前半を用いる。ここを作るのが一番手間がかかる。先人の記録をひたすら精査して地道に作るほかはない。
2. 埋めやすい所から埋める タンク個人軽減編○軽減表のリンク
こちら○概略
まずタンクの個人軽減から埋めていくと他と干渉しないと思う。例として挙げたコンテンツが悪く、4層前半はTL分岐ありなので簡単のため、今回は蛇始動に限定して考える。実際は、負荷に応じてTL分岐によらず同じ技に同じ軽減を入れるようにするなど適宜妥協するのが良い。
今回のはありがちな構成として暗ガ占学メレー2踊召あたりを想定した。入れられるものは全部指定するが、AA中の細かい軽減は最悪ヒーラーの努力でなんとかなるのでそこらへんの優先度判断は適宜指定した方が良い。
○解説
攻略中は特に何も考えずに指定してしまったが、今回みたいなバーストと強攻撃が被っているようなコンテンツだとバースト中は無敵を使わせるみたいな判断はあっても良い。(4層前半の無敵の使用は幾分トリッキーなので別シートにて例示, 変更箇所は赤文字)今回みたいなdot付き強攻撃は、ガンブレ・ナイトのようなダメージカットありの無敵をうまく使うことで、ヒールの目押し要素なくその後のAAを受けさせることもできる。
今回は例なので4フルでブラックナイト(BNと表記)を使わせているが、火力を詰めるかどうかによってそこまで頻繁に使いたくないみたいな要望が発生する可能性は充分あるのでそこは調整するべきである。
1回目の強攻撃と2回目の強攻撃の間隔はかなり広く3分以上あるので、適当にランパをAA軽減に使うなどバフを腐らせない意識を持つと良い。タンクのジョブ毎の固有の軽減(ハート・オブ・コランダムなど)も同様。
3. 埋めやすい所から埋める 使用箇所が限られる軽減編○軽減表のリンク
こちら○概略
今回の構成で言うと、運命の輪(集まってないと無理)・牽制(物理で本領発揮)・秘策鼓舞展開(GCDロスを無視できるほどダメージが大きい)> ハート・オブ・ライト及びミッショナリー(魔法のみ+ある程度集まってないと無理)>アドルあたりが特に候補に上がる。
陣もその類ではあるが、火力とのトレードオフであるから他の軽減と相談しながら後で入れたほうが良い。また、守りのサンバ・疾風怒濤は物理も見れる軽減なので後で決めたほうが良い。
占星だと大技のマクロコスモスあたりは先に決めても良いかもしれない。今回は何点か使用箇所候補があり、軽減との兼ね合いから後で決めても良い。
○解説
四重炎嵐は10%4枚、フェイタルストンプは10%3枚、創世の真炎は10%2枚+5%1枚程度、その他は10%1枚がバリアなしで最大HPから受けきれる最低ライン。強化アクションが乗っていないBHのバリアは概ね10%1枚と等価と考えて良い。
テトラ/オクタフレアを受ける時は散開しがちなので、他のダメージギミックとの間隔が10s前後でもミッショナリーなどが両方に使えると判断するのは罠であるケースが多い(4:51と4:58は隣接しているが、4:51のテトラ/オクタフレアの直前にミッショナリーなどを入れるのは困難な可能性が高い)。一方で、間隔が10s未満の時にリプ・アドルなどを両方に使えるケースはある(例えば0:40と0:47の組み合わせ)。
4足形態2回目のテトラ/ディフレアについては、消える前に入れたリプが本当に効果があるかは若干怪しい(4層後半の概念支配周りの記録を見ている限り、効果時間内なら入りそうではあるが)。
4. 軽減仕上げ○軽減表のリンク
こちら○概略
3.で使わなかった軽減を入れていく。
○解説
3.の解説で示した最低ラインに満たない所に軽減を足していく。
5. ヒールワーク構築○概略
軽減よりもヒーラー個人の癖で色々変わるので例は提示しない。一般論として次のダメージまでしばらく間隔が空くならhotを中心に、そうでないなら瞬発力のあるヒールキットを割り振っていくのが良いだろう(例えば2:01の爆炎波動の前にゴルゴンの蛇毒でHPがだいぶ削られているのでここは即時回復で戻す必要がある一方で、爆炎波動後は30秒以上空くのでここは囁き・対抗・輪などのhotで戻してしまって良い)。
散開するかどうか・ダメージが連続するかどうかも含めて適切にヒールキットを選択すれば自ずと選択肢は狭まっていく。
また、正確な回復量やダメージ量の把握を怠っているとここは事前に詰めきれないというのもあるので、大枠だけ決めて細かい所はコンテンツを触りながら決めていくのでも良い。特に零式は、攻略が比較的スピーディに進むのでガチガチに決める時間は取りづらかったりするため、そのようなやり方のほうが適していることが多い。
■おわりに 初めに全部決めておくことの利点は勿論、攻略中になし崩しで軽減を模索する際にコミュニケーションや不毛なワイプが消費する時間等のコストを節約できることである。欠点は、計算の精度と軽減のマージン次第で修正の必要が発生し得ること・スキル回しやギミック処理の観点から実用的でないかを精査するための知識や時間がそれなりに要求されることである。
メンバーが全員優秀で、コミュニケーションを滞りなくできる保証があれば別にどのようなやり方でも問題は発生しないが、それが望めないなら何らかの形でコミュニケーションの齟齬から生じるトラブルを解消・予防する努力が必要になるので、その方策の一つとしてトップダウンで軽減を決定するというのはありなのではないかなと思う次第である。
また、優れた軽減はヒーラーのDPS向上に繋がり、ひいてはPTDPSの要求水準の緩和に繋がるので、どういう形で構築されるにしろ、全体を俯瞰して構築された軽減表が存在することはマイナスにならないと思う。