「良く頑張ったよ」
私が初めて極ラムウに挑み、そして敗れた後にタンクさんが励まされていました。
私は初めての極ラムウをPT募集で参加させてもらって挑みました。
おそらくそのタンクさんは募集主で初見だったと思います。
このタンクさんが玉の回収とスイッチに手こずり、ある一人のプレイヤーから詰められていました。
私は白で参加していましたが、無言で画面を凝視して玉を探すのがやっとでした。
私は何も出来ませんでした。
戦闘が終わってみるとPTには3名しか残っていませんでした。
私とタンクさんと、おそらくそのフレンドさん。
そのフレンドさんがタンクさんを慰めていたのです。
何も出来なかった私には掛ける言葉はありませんでした。
私はPT募集をしてくれたお礼だけを言い残してPTを後にしました。
私が去った後、あの二人の間でどんな会話が交わされたのかは知る由もありません。
ただ私の心の中の奥底に、あの日からすっきりしない想いが漂い続けているのです。
「何も出来なかった。」
「タンクさんを失意のドン底に落としてしまった。」
無論FF14で遊び始めて間もない私が極ラムウで完璧な動きやアドバイス等出来る筈も無かったのですが、それでもタンクさんに一言も言えなかった自分自身が不甲斐なく、あの時のタンクさんの気持ちを考えると、何とも言えない気持ちになるのです。
「良く頑張ったよ」
これに続く言葉を掛けたかった。
これに続いて言葉を掛けられる人間でありたかった。
心の何処かでそう思い続けて今に至ります。
でもまだ足りない。
何かが足りない。
それでもようやく此処まで来ました。
あともう少し。
多分もう少し。
私にはあの日タンクさんに掛けたかった言葉がありました。
でもその資格が無かった。
次は言おう。
必ず言おう。
もしもあの日に戻れるならば、タンクさんに言えるよう、この最終フェーズを挑んで行こう。
そして次は必ず伝えよう。
「次こそあなたを守ります。だから、もう一度極ラムウに行きましょう。」