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【6.0ネタバレあり】暁月のフィナーレと「白き魔女」

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「白き魔女」の話をしましょうか。

英雄伝説Ⅲ 白き魔女」。日本ファルコムより1994年に発売されたRPGです。初出の対応機種はPC98でしたが、セガサターンやPSPなど様々な機種に移植され、現在でもWindows版は購入可能・プレイ可能です。ゲームのあらすじとしては……

大地を裂くガガーブの先にも、雄々しく連なる大蛇の背骨の向こう側にも世界がないと信じられていた時代。白き魔女と呼ばれる少女が、巡礼の旅をしていた。彼女は予知能力を持ち、それは時に尊敬と迫害の両方を生んだ。それでも彼女は旅を続け、各地に予言という名の警告を残し続けた。
そして、彼女が姿を消して20年。フォルティア国のラグピック村に住む少年ジュリオと少女クリスは、かつて白き魔女がしたように、世界をめぐる旅に出ようとしていた。

(『英雄伝説III 白き魔女』20周年! 『閃の軌跡II』のルーツとなる日本ファルコムの名作RPGを大量の画面写真でプレイバック - 電撃オンライン より引用)

という物語で、そのプロローグ語られるのが以下のオープニングです。もうこの映像大好き。冒頭のハープの音でご飯3杯いける。「わずかに紫がかった銀色の髪は……」で始まる語りも本当に好き。


何が言いたいかというと、ヴェーネスとハイデリンを巡る暁月の物語を、私はこのゲームとダブらせて受け取りました。この二人の白き魔女には、よく似たところと似ていないところの両方があり、私はそれを語りたくて仕方がなかったのです。


まず始めに。「英雄伝説Ⅲ 白き魔女」(以下「白き魔女」)の魔女もまた、暁月の彼女と同じように主人公ではありません。彼女の旅路は、物語中、言い伝えや彼女の予言として伝えられるのみです。それどころか、このゲームの中盤まで彼女は物語から遠くに置かれます。存在感が希薄なのです。主人公が諸国を巡る旅の途中、起こる事件はコソ泥や怪獣退治という、まるで世界の存亡とは関係のないことばかり。中盤からはそれが大きな波として繋がるとはいえ、それを意識するのは中盤から終盤にかけてです。


翻ってFF14におけるハイデリンはどうだったでしょうか。要所要所で顔を出してくるし、ミンフィリアがあちら側にいってしまうこともあった。しかし常時その存在を意識したかというとそういうわけでもなく、例えば竜だったり、例えばゼノスきゅんだったり、様々な「敵」と相まみえる中で、常にハイデリンが味方として傍にあったかといえばそうでもなく。存在感には濃淡があったように思います。
ただ、シナリオの終盤になって双方がクローズアップされるところ、その合焦速度の速さ。その点は2つの作品でなかなか似ているところがあったかなあとは思います。


続いて。「白き魔女」のクライマックスは「ラウアールの波」という破滅が世界を襲うシーンが描かれます。このネタバレを書いたところで「白き魔女」の魅力は損なわれることがないと思うのでネタバレを書きますが、最終的に白き魔女であるところの少女、ゲルドの思念体が現れ、破滅と同化することで世界は救われます。
特筆すべき点は、オープニングからこのシーンに至るまで、白き魔女ゲルドのセリフも顔グラフィックもゲーム中一切登場しない点です。「白き魔女」は、象徴であるゲルドの描写を極力抑えることで、逆にその存在を際立たせたとも言えます。「白き魔女」の特異なポイントの一つがこれです。


この点、FF14のハイデリン、そしてヴェーネスは逆の方向性で描かれています。暁月編において、ヴェーネスがハイデリンと化すまでの経緯が存分に描かれるのもまた、このシナリオの魅力といえましょう。「これ絶対後でやるやつやん」と思わされるヴェーネスとの戦闘。彼女とPCが世界を救う重荷を背負うシークエンス。そしてその後のどす黒いカットシーン。ここに多くの時間を割いたからこそ、その先の討滅戦とカットシーンが桁違いに重く感じられるわけです。
「語る」ことによる重み付けを選んだのがエオルゼアの物語でした。この点は2つのゲームで異なるところですね。


そして最後に。2つのゲームに共通していた点、それは旅という要素であったと思います。
「白き魔女」は旅をするゲームでした。「巡礼の旅」という動機付けで始まった旅は、様々な国、様々な人と出会う旅、文字通り道中記へと昇華していきます。そして旅の終着点にあったのが世界の滅びであり、それを止めるために現れたゲルドとの邂逅、別れでした。
ただそれで全てがなくなったわけではなく、出会った人、救った国の物語はその後も続いていく。そして流れる名曲「デュルゼルの手紙」。「道は20年の歳月を隔てた今もそこにあった。」に代表される、心に染み入るエンディング。いやもうマジでプレイしてくれ。そしてリメイクしてくれファルコム。たのむ。


エオルゼアにおける「わたしちゃん」、PCも長い長い旅をして来ました。私には実質1年と少しの間でしたが、PLの皆さんの中には9年越しのエンディングだったという方もいるでしょう。長い旅でした。大陸の果てから第一世界なんていう異世界、果ては過去にまで飛びました。
歩き続けた先に、世界の救済はありました。しかしそれは結果でしかなく、むしろ過程の方にPCとPLが得たものがあったと私は信じます。その思いは、「白き魔女」でゲルドが残したかった、しかし言わなかった言葉、そしてヴェーネスが発したこの言葉に尽きるのではないでしょうか。


「あなたの旅は、良いものでしたか?」と。
Comments (2)

Suzune Ouka

Atomos [Elemental]

はじめまして。鈴音と申します。

とても興味深い記事で、楽しく読むことが出来ました。

私もヴェーネスさんと白き魔女ゲルドは、似ている感じがあると思いました。
姿容が同じで、世界を旅(巡礼)をすると一致することもあり、声優さんも同じだったりと、何か繋がりがあったかもと思ってしまいます。

白き魔女ゲルドの代わりに、ヴェーネスさんは色々と教えてくれたのかもしれないですね。

Azalea Trifoliata

Yojimbo [Meteor]

コメントありがとうございます。この話に関しては周りで分かってもらえることがあまりなく、同じ思いをされた方がいたというだけで、書いてよかった!と思えました。
声優に関してはドラマCD版の話ですかね?未視聴でしたが、巡り合わせとしか言いようがないですね……。
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