Character

ファッションチェックで、90000円をせしめんとするには、決闘士の手防具が必要ときた。

マスクドローズ殿から、80の評点をいただくには、2部位の正解を要するとのことだ。
ファッションチェック、ガチ勢のみなさまには感謝しかない。

頭防具は有料アイテム、胴装備はレベル70ダンジョンで入手となるため、わたしのような蒼天どまりの若葉は、手防具に賭けるのみだ。

手防具は、シリウス大灯台（Hard）、聖モシャーヌ植物園で排出されるらしい。
よろしい、ならば参加申請だ。


午後7時だ。
午前中より、かれこれ8時間ほどになるが、まだ手防具は入手できておらぬ。その気配すらない。

そもそも、装備の排出量が少なすぎる。1周回で、1～2点のみだ。
それが手防具であるとも限らぬし、手防具だったとして、次はジョブ制限だ。さらにロット勝負もある。


あっ、これは。
これは入手困難すぎないか。

シャキ待ちもあり、8時間で十数度しか周回できていないが、とても1週間では為し得ぬ確率だ。
ならばと人数制限解除してみたが、割と死闘になりがちで安易に周回をこなせぬ。周回数を考慮するに、勝算は少ない。

もう、やめやめ。ふーんだ。渾身の、ふて寝である。


金の亡者に、優しい世界などなかった。
やはり若葉は、ミニくじで地道にゆくのが身の丈というものだろう。


周回に気張りすぎて、肝心のメインストーリーが進んでおらぬ。
今日こそは、メインストーリーを進めると参りましょう。