ー前置きー
この一週間、空はずっとご機嫌ナナメだ。
低気圧が近づくと頭痛に襲われるオレッチにとっては、地獄のような7日間。
朝から頭が割れそうに痛い。
なんとか頭痛薬を飲んで出勤するけど、帰宅したころにはすっかりゾンビ化している。
そんな感じなので、日記を書くインスピレーションが全くわかない…
日記を読んでくれてた皆さま、本当に申し訳ないです。。
同じような頭痛持ちの方、心よりお悔やみ申し上げます。
ー本編ー
・・・疲れた。
光の戦士は疲れなんて感じないはずなのだが、身体が重い
どこかの国ではかつて
「24時間働けますか!?」
という恐怖の呪文があったらしい。
これをくらうと死ぬまで働き続けるという…黒魔法を超えるブラック魔法だ。
でも、光の戦士も思えば似たようなもんだと思う。
期待はされても、武器も防具も全部自前、おまけに給料なしで世界のために戦えっていうんだから。
そんな鬱な気分になったら、雲海に来る。
キャンプ・クラウドトップから、しばらく北を目指す。
風が吹き抜けるたび、不思議な形の花々から、タンポポのわた毛のようなフワフワが空に舞う。
日中は陽射しの眩しさに見失ってしまうフワフワも、星月夜には、のんびりと行方を眺めていられるようになる。
目指すのは、湧水のクリスタルが取れる水源地だ。
澄み切った天然水が滔々と湧き、段々畑のような地形を満たす。
穏やかに満たされた泉は、鏡のように空を映し、まるで天地の境がなくなったような気にさせる。
そんな泉の真ん中で、一晩明かすのさ。
耳に届くのは、湧水と虫の鳴き声、ときおり響くバヌバヌ族の太鼓の音くらい。
水面に映る月を見つめていると、光の戦士は月みたいなものだと思えてくる。
戦乱という夜空を駆け抜けて、エオルゼアに平和という太陽を連れてくるための月。
ピチャン
魚がはねた。
音のしたあたりから波紋が広がっていく。
波紋とともに、見つめていた水面の世界がゆがんだ。
今の自分はまだ簡単にゆがんでしまった、あの水面の月
いつか、ゆるぎない空の月になれるだろうか。
疲れてるなら、さっさと寝ればって?
……違いない。
帰ろう。優しい団長さんのいるゴブレットビュートへ。
ー夜更けのキャンプ・クラウドトップにてー