FF14を始めて8年が経ち、ストーリーに一区切りつくらしい暁月のアーリーアクセス開始も迫ってきた。
だんだんそわそわしてくる中、ふとこのゲームを始めたきっかけは何だったっけと振り返って、久しぶりに押入れの中からこんなものを出してきた。
「総重量約5.9kg」の文字からして歴史の重みを感じさせる、その名もFINAL FANTASY 25th ANNIVERSARY ULTIMATE BOX！なんか強そう！
この箱の中にこんなものが入ってる。
モグモグイヤリングがもらえるコードの書かれたカード。
↑これだね。
このゲームを始めたばっかりの頃は装備してたんだけど、いつからか愛蔵品キャビネットに入れっぱなしになってたこのイヤリング。どうやら結構レアアイテムだったっぽい。
せっかくアイテムコードが入ってたから、少しくらいFF14やってみようかなと思ってβテストに応募したのがこのゲームを始めたきっかけだったはず。久しぶりにこの箱を開けてみて、懐かしい気持ちになった。
何故こんなものを持ってるのかと言うと、そりゃそうだろって感じだけどFFシリーズを全部遊べるようにしておきたいと思って買ったんだったはず。
割と大人になるまでRPGへの苦手意識が強くて、それまでFFシリーズは1と2と9しかやったことがなかったんだけど、だんだん他のシリーズ作品にも興味が出てきたのもあってこの箱を買った記憶がある。
ただ、これに入ってるゲームの中で実際に遊んだのはPS1版のFF1だけ……。それをクリアしたところで一旦満足しちゃったらしい。
FF1は好きだし思い入れもあるから、もう１回遊んだんだと思う。FFシリーズで初めて遊んだのがこれのワンダースワンカラー（っていうゲーム機が昔あったんだよ）版だったから。
「いいかな？どうかな？」「だれがもつんだいっ？」なんかの、どこか可笑しいような可愛いようなセリフ回しなんかも含めて好きで、FF1はまたやりたいな、と今も時々思ったりする。
FF1を遊んで特に印象に残ってるものの1つが、メニューの中の「だいじなもの」っていう項目。
売ったりできると困るような、進行に絶対必要なキーアイテムなんかが入るだけの項目だった気もするけど、それをだいじなものと言い表すのがなんだか好きだった。
例えば「貴重品」なんて項目名でも良かったとは思うけど、だいじなものって言葉には主人公たちの気持ちが込められてるようにも感じられた。
ここに入れられるものはただのアイテムなんかじゃなく、旅の中での想い出が詰まった特別な品物なのかもしれない。いつか旅が終わって何十年も経った頃、それを手に取りながら当時のことに思いを馳せたりもするんだろうか。
実際にはそんな意図で付けられた呼び方じゃないかもしれないけど、セリフの無い主人公たちに自分を重ねるようなFF1の雰囲気からも何か感じるものがあって、こんなことを考えたのかもしれない。
久しぶりにモグモグイヤリングのコードが書かれたカードを手に取った時に懐かしい気持ちになったのは、これが俺にとってのだいじなものになってたってことなんだろう。
新生エオルゼアが発売し、探求の旅がはじまった頃、正直そんなに長く続けるつもりは無かった。
ゲームが好きで仕方なくて、遊んでみたい作品なんてどんどん出てくるんだから、時間のかかりそうなMMOにハマったらまずい。どこか区切りの良さそうなタイミングを見付けたらやめよう……と、思ってたはずだったのに。
誘ってもらって選んだ今のワールドに降り立ち、心のどこかでやめるタイミングを探しながらゲームを進めて行く中で……。
色々親切にしてもらったり、人との出会いを重ねるうち、せっかくだからあれも、これもと手を伸ばし……。
いつの間にかこのゲームも生活の一部みたいになっていった。
その先に待つ結果に不安を感じても、一歩を踏み出すことの大切さを知った新生時代。
人から受けた優しさを忘れないことの大切さを知った蒼天時代。
最後の最後まで諦めず、本気で楽しむことの大切さを知った紅蓮時代。
どこかで上手く行かなかったことがあっても、それを次に活かして続けていくことの大切さを知った漆黒時代。
これまで本当に色々あったけど、どれもこれも俺にとってのだいじなものだよ。
この想い出を与えてくれた、このゲームの中で出会った人たちには感謝の気持ちでいっぱいだ。
もう姿を見なくなって長い人も多いけど、みんなの「だいじなもの」のどこかに、少しだけで良いから俺の姿があってくれたら嬉しい。
もうすぐ暁月が始まる。
すごく楽しみに思いつつ、一区切りつくのが少し寂しくもあるような不思議な感覚だけど、今度はどんな想い出ができるのか楽しみだ。
次でストーリーが一区切りってことで、特に上の方で灰色が目立つようになったフレンドリストを見ながら、このタイミングで久しぶりに会える人もいたりするんだろうか……と考えることもある。
けど、新生から8年も経つ。もし当時92歳だった人はもう100歳。それだけ歳を重ねてきたわけだから、環境が変わったりとか色々あってもおかしくないし、身の回りでも体調を悪くしたって話を聞くことも増えてきた気もする。
もしかしたらここで一旦このゲームを離れるっていう人もいるかもしれない。
今いる人もいない人も、自分の生活と健康を何より大事にしてほしい、と思う。
結局、一番大事なのはそれだろうからね。
まあ、フィナーレはまだこれから。
ストーリーが完結したわけでもないこのタイミングであれこれ語るのはここまでにして、あとはアーリーアクセス期間を寝て過ごすことにならないように、体調に気を付けて暁月を待つことにしよう。
最後に。
ずいぶん前だけど、2Bの髪型を取ったはいいけど使わないって話をしたらぜひSSをアップしてほしいと言われてたから、ここで。
これに限らず今のヤツ以外はどの髪型も似合わないな、と思ってずっと変えずにいるんだけど、8年続けてきて考えが凝り固まってるだけなんだろうか？
もしかしたら月で「これは！」と思うような髪型に出会えたりするのかもしれないけど……。
それも含めて、暁月を楽しみに待つことにしよう。
