「おはよう!」待ち合わせの場所に着くと、既に彼女は到着していたようだ。
彼女は僕に気づくと笑顔を浮かべる。
「久しぶりに会えて嬉しい」僕が仕事で暫くグリダニアから離れていたため、彼女と会えていなかった。
きっと寂しい思いをさせたと思うのだが、彼女はそれを怒ったり、不満に変えたりすることは無い。
ただ、僕に会えて嬉しいと言ってくれるのだ。
そんな彼女だから僕は目が離せなくなってしまう。
「ちょっと、いつまでもぼーっとしてないで!」注意をする彼女も可愛い。が、
機嫌を損ねたいわけではない。
ごめんごめん、と謝ると僕は彼女の手を取りエスコートを始める。
ふと、僕は自分の手に包まれている小さな手が小刻みに震えている事に気づいた。
やはり心配させていてしまったのだろうか。
気を遣わせまいとする彼女の精一杯の笑顔を思い出し、愛しさがこみ上げる。
僕は考える間も無く彼女を抱きしめる。
抱きしめただけでうろたえ、恥じらう彼女はやはり可愛い。
「や、そんな...皆見てるよ...」周りがどんな目で見ていようが、関係ない。
今は彼女を抱きしめ、不安にさせた詫びがしたいのだ。
「...!気づかれちゃったか...」
「あのね、私怖かった。戦地に向かって絶対に生きて帰ってこれるかは...」「え?私が待ってるなら、四肢を無くしてでも戻ってくる?」
「もう...それだと手も繋げないし、抱きしめられないじゃない!」呆れて笑う彼女は先ほどよりも笑顔が柔らかくなったような気がする。
...彼女の不安だった気持ちを少しは慰めることができただろうか。
「〇〇〇君は、これからも戦いにいくんだよね...」
「私はその度に寂しくなるし、不安になるよ」
「でもね、誰かのためにって全力な〇〇〇君はすっごくかっこよくて、大好き」
「こうやって命張って、頑張って、それで無事で帰ってきてくれると
もっと、好きになっていくんだ」
「だから、早く二人になりたいな」
「大好きな〇〇〇君を独り占めしたい」彼女はするりと僕の腕から抜けるとその場でくるっと一周してみせた。
「今日のためにおしゃれしてきたんだから!服もちゃんと見てよね!」彼女には敵わないな...。
僕が彼女の心を埋めてあげようとしても、彼女はいつもその一枚も二枚も上をいく。
次に昇進したら、次こそきっと。
本当の意味で僕のものにするんだ。
そう誓った僕は最愛の彼女に口づけ、今日のデートへと乗り出した。
今の生活に満足していますか?
貴方に足りないのは、日々の癒し----
エオルゼアライフに彩を
[レンタル彼女:グリダニア支部]
※RPイベントではありません。