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エオルゼアが私にくれたもの

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みなさまこんにちは。はじめましての方ははじめまして。
早いもので、このゲームを始めてからもうすぐ丸2年を迎えようとしています。

FF14との出会いはテレビ「しくじり先生」で吉田Pがプレゼンをされていたのを見たのがきっかけでした。それと前後して『光のお父さん』をアマプラで見て「さすがFF!映画になるなんてすごい!」と思ってしまったのもあります。

FF14以前にやっていたMMOでもフレンドさんはいたのですが、そのゲームで醸し出される運営スタッフの姿勢がどうしても好きになれず(ユーザー軽視の姿勢が、MMO運営というサービス業をやっている人たちの行動とはとても思えなかった)、フレンドさんたちの手前「嫌い」と表明することもできませんでした。


当時のフレンドさんたちはそんな中でもゲームを続けられていたのですが、私はもうゲームのアップデート、コラボや話題についていくこと自体に苦痛を感じており、辞めるという決断をするに至りました。

そのゲームはシリーズとしては割と息が長く、私は古参のファンの方に比べると歴が浅かったものの好きなゲームではありました。

初めて本格的にプレイしたMMOだった上にとにかくキャラクリがすごいゲームだったので、自分の「好き」を目いっぱいに詰め込んだ自キャラにとても愛着があって、大好きでした。フレンドさんも自分と同じように創作をしたりするのが好きな人たちばかりで、そこには顔も見たことはないけど友人がいて立派な一つのコミュニティが出来上がっていました。

もしそのゲームの運営スタッフからユーザーコミュニティを大切にしよう、という姿勢が少しでも感じられていたら、私は今でもそのゲームをずっと続けていたかもしれません。結果的にそのようなことは起こらず、運営に心底失望した私はこれ以上自分にとってプラスにならないことに時間を投入するのはやめよう、と決意しました。

大好きだった居場所の一つをなくし、一人でこれからどうしよう。なにをしよう。


そこが私のヒカセン生活のスタートでした。


* * *


FF14開始当初はフルタイムの仕事から遠ざかっていたのもあり、また同時に個人的にとてもショックな出来事もあり、社会的な自分を今後どう再構築してしていこうか、と答えの出ない疑問で途方に暮れていた時期でもありました。

名状しがたい謎の空白をFF14の膨大なコンテンツとストーリーを進めることで忘れ、埋めようとしていたと思います。誰かに感謝されたい、誰かの役に立ちたい、誰かに必要とされたい。無意識にどこかそんな思いがありました。そんな想いが自分にタンクというロールを選ばせたのかもしれません。

若葉の頃に慣れないナイトをやって、誰かに「ありがとう」「ナイスタンクだったよ!」と言われる些細な経験の一つ一つが、居場所を失って傷ついていた私の心に徐々に染み渡っていきました。自分にとってはとても簡単に感じることを、誰かが必要として感謝し喜んでくれる。そんな小さな出来事で人は案外生きていけるものなんだなと思いました。

プレイしてちょうど1年目ぐらいの時、当時の最新パッチ(6.5)をクリアしたため、目的もなくずるずる続けるのも良くないと感じ休止を考えました。

そんな時、マスターとサブマスの状況の急変によりFCのマスターを引き受けることになりました。

思うとあの時マスターをすることがなければ、おそらくそのまま休止をして、今ここにはいなかったような気がします。その後も辞めようかと思う度に、不思議と辞められないような出来事や出会いが起こり、気が付けばヒカセン歴も2年目の終わりを迎えようとしています。


正直、始める前はたかをくくっていました。

始めてからまだ間もない頃は真剣にFF14に取り組むプレイヤーさんたちの熱意がよくわからなくて「どうしてこんなに本気になれるの?」と考えていました。その頃の私は仕事や資格試験や勉強のように現実に明確なリターンのあるものしか価値がない、と考えるような冷たい人間だったのです。

ゲームが居場所なんて現実に居場所がないからそう考えるだけで、ゲームはただの娯楽、一時的な逃避場所になったとしても心を救ってくれることなんてありえないと。でもそれは私のFF14に対する狭量な捉え方がなせるもので、つまり大きな勘違いでした。

ここまで書いていて自分は随分と冷たい人間だったんだなあ、と今では思っています。

そういった冷たい心の在り方が、自分自身のことも追い詰めていたのかもしれません。

人はどんなにつらい状況でも、自分の心を救ってくれるものがあればその日をなんとか生きて行けるし、その救ってくれるものは具体的な人(家族、恋人、友人)や場所かもしれないし、漫画かもしれないし、あるいはゲームかもしれない。正解はないし、人を傷つけたり、害するものでなければなんだっていいのだと思います。


* * *


2年が経つうちに心が変わり、考え方も変わって、今の私はFF14を続けていて本当によかったと感じています。

このゲームからとても大切なものをたくさんもらえたので。

ストーリー、音楽、優しくて強いフレンドさん、未知のフィールドへの探求心、バトルをうまくなりたいと願う向上心、ギミック処理能力、信頼関係、オフラインイベント等の推し活、グルポで捉えられる美しい世界、行きつけのお店、エモートに代表される表情豊かな自キャラのふるまい…数え上げるときりがないぐらい奥深いそれら一つ一つの事象がいつのまにか生きるパワーとなり、救われて、傷ついていた自分の心を回復させてもらえました。

自分の中ではFF14はゲームという表現はもうあまりふさわしくなくエオルゼアという「世界」なのだと考えています。

この世界ですばらしいストーリーを進め、自キャラが頑張っている姿を見て「私もこう生きてみたい」と願うようになり、自分と同じようにストーリーを進めながら現実世界でもお仕事や子育て、そのほか諸々の出来事に日々立ち向かっていらっしゃる頑張り屋さんの先輩ヒカセン方、フレンドさんたちから強さや勇気を教えてもらえた。そんな気がしています。

続けてきた期間の間にエオルゼアは「大切な私の居場所」になりました。

なので、この世界を開発・運営・維持してくださっている吉田P及びスタッフのみなさまには最大限の感謝しかありません。

* * *

私はもうすぐ、新しい仕事に挑戦します。

勤務時間が長くなるうえ、しばらくはインプットの日々が続きそうなので、今までのように気軽にエオルゼアにインすることはできなくなりそうです。正直とても寂しいです。ですが、もちろん引退はしません。

また本格的に再起をはかりたいという想いが沸いてきて、この度新たなスタートを切る決意ができたのは間違いなくこのゲームのおかげだと思います。

FF14で出会った人たちからの暖かなふるまいや、ストーリーで乗り越えてきた苦労や大変さが私の自信になり血肉となりました。

これからも何かしら、仕事上で苦しいこと、つらいこと、不安を感じる出来事はあると思いますが、様々な苦難を乗り越えてきた光の戦士のように勇気を出して立ち向かい、エオルゼアであった出来事を糧に前を向いて歩いていきたいです。

長文をお読みいただき、ありがとうございました。


2024.10.03 文章を一部修正、区切り線を追加
2024.10.08 文章で読みづらい部分を一部修正
Comments (9)

Omochi Imomochi

Shinryu [Meteor]

新しい環境への挑戦、ファイトです!💪
最初は覚えることだらけで大変だと思いますが、微力ながら応援しております❗️😤

Tetsu Tigre

Shinryu [Meteor]

おもちさん

ありがとうございます~!新環境、仕事内容は大丈夫そうなのですが実際はどうなのか結構ドキドキで怖い心境はあったりします…笑

おもちさんからの応援を胸にがんばっていきます (´ω`*)

Acid Amino

Yojimbo [Meteor]

2周年おめでとー(≧▽≦)
私もこのゲームに出会えてあったこともない人たちと毎日楽しく遊び続けることの楽しさ
日々のリラックス効果すごく実感してます
そして転職もやったw
転職した時は私はかなりつらかったけど毎日日記書くことでみんなに助けてもらってたかな

ヒカセンとして挑戦してきたことをリアルでも頑張ってくださいね♪

Tetsu Tigre

Shinryu [Meteor]

あみのさん

コメントありがとうございます😊

そうでしたか、あみのさんもお仕事を変わったのですね…!エオルゼアにはそんな魔力?があるのかとなんだか驚きです😚

辛いときに弱音を吐ける場所があるって大切ですよね。私も日記を書いてしまうかもしれません😌

ヒカセンとして過ごしてきたこの2年間の経験を、現実の世界でも活かしていきたいと思います٩( 'ω' )و

Omochi Imomochi

Shinryu [Meteor]

テツさんおはようございます!😆

実は昨日コメントを書く時に色々長文で書いたのですが「ちょっと趣旨とずれてるかなぁ」とか「偉そうに何を言ってるんだ」とか色々考えちゃって、書いたり消したりしてました。
それで最終的にほとんど消して投稿しちゃったのですが、やっぱりちょっとだけ書こうと思います!

人間は職場以外の場所で、趣味のコミュニティを複数持っているほど、困難に直面した時に強くなれるといった記事を目にしたことがあります。
僕も過去にこれを実感したことがあります。
FF14を始めるよりもっと前の話なので現実世界での別の趣味だったのですが、FF14には多くのプレイヤーがいてコミュニティがあるので、FF14でも似たような効果はあるんじゃないかなぁと思ったりもします😆
もちろん時間を使いすぎたり、依存しすぎたりしちゃったら問題なのですが、上手な距離で遊んでたら良い面もたくさんありそうだなぁと思います。

あんまり根拠のない話なのですが、なんとなく思ったのでコメントさせていただきました😆
繰り返しになっちゃいますが、新しい環境での仕事応援してます!💪😆

This comment has been deleted.

Azuki Nuko

Zeromus [Meteor]

出だしが私と同じだったので読みいってしまいました
私は私生活の相手がドラクエ10てMMOをしてたの
でなんとなくやり始めたら私の方がハマってしまい
(相手はそこまでやりこまずDQ10辞めました)
DQ10で知り合った多くの人と楽しく遊んでましたが
運営さんがプレイヤーと向き合わない態度に嫌気が
さしたときに吉田Pのしくじり先生をみて、FF14をしっかりと始めました(FF14は何年か前からやって
ましたがDQ10が主でFF14はそこまでやってません
でしたが今はDQ10は辞めてFF14だけ遊んでます)
ここ2年くらいFF14にインしてる時が1番幸せです。


新しいお仕事大変と思いますが慣れれば余裕ができ
ると思いますので、その時はまたFF14でゆっくりと
お過ごしくださいませ。

Tetsu Tigre

Shinryu [Meteor]

おもちさん

深いコメントありがとうございます…!ご配慮が、とても嬉しいです!
確かに家庭でもない職場でもないサードプレイス(コミュニティ)ってとても重要な気がします…。ちょっとしたモヤモヤを吐き出せるだけで、全然心の安定が違いますし…!

人によってはそのコミュニティがいきつけの飲み屋、常連の雀荘、とかだったりするのですが利害関係なく気楽に話せるコミュニティ、という意味ではエオルゼアでも似ていますよね。なので仰られていることにはとても頷けます^^

転職してもFF14はやめませんので笑
できることから頑張っていきます!
そしておもちさんとまた地図に行きたいです(*´꒳`*)♬

Tetsu Tigre

Shinryu [Meteor]

あずきさん

コメントありがとうございます!文章を読み込んでくださって、とてもうれしいです!!!

DQ10ですか、FFと並んでプレイされている方の多いMMOですよね…。
やはり運営の姿勢を見てFF14をはじめられた方も多いのですね^^

私も14をやっている時は至福の時間です、こんないいゲーム(もはや別の世界?)を創ってくれた吉田P、スタッフさんには本当に感謝しています。

お気遣いいただき、感謝いたしますm(__)m
最初は慣れるので大変そうで今からドキドキですが、疲れた時はエオルゼアへゆっくりしに戻りたいです(*´ω`*)
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