私の記憶が確かならば~~……と、PVP【フロントライン】に転がり込んで1週間が過ぎた。
仲間と「うぉぉぉぉおお!!!」と突っ込んで、逃げる間もなく「あうぅぅぅ…」と床ペロを続ける毎日。
時々、思うんだ。
『俺、この戦いが終わったら……………(あれ? なにするんだっけ?)』
そんな訳で【考える暇があるなら、より動け!】のデイリーフロントラインに突っ込むことに、もう沢山の時間を注いできました。
甲斐あってか、やっと床ペロしない日がちらほら出てきた。
それもそのはず、周囲の先輩方の不思議な動きの理由と、そのコツが分かってきたからだ。
PvEにおいて【機工士】ならば、TANKのタゲ相手に火力を叩きこむだけでよいな。
特に遠隔DPSは間合い関係なく動きながらスキルを回せるので楽なんだが、PvPとなるとそうはいかん。
先ずは【敵を捕捉(タゲ)出来(れ)ない】。
なんで? そりゃ、対象が激しく遮蔽物等も使って間合いと視線切りをするからだ。
最初は足を止めて、マクロでマーカーの付いた対象を狙い打った。
結果、いつの間にか頭に印が付いて、気が付いた時には足を止められ、自分だけのHPが一瞬で溶ける。
なんで? 周囲の先輩たちはわちゃわちゃ動いている。
つまり捕捉されても、経験からくる間合いの捉え方から意図で逃れている。
まさしくこれこそ、ヒカセンの【超える力】といえるのではないだろうか!
距離はもちろん、遮蔽や地形による阻害、それは高低の差異ですら活用できる。
強いプレイヤーはその動きが効果的かつ実践的だ。
そうか、地の利なんて兵法の基礎じゃないか!
うぉぉぉおお!!なんかオラ燃えてきたぞ!!
そんな感じで日々精進。
少しずつ勝てるようになってきたのは、ある意味で行幸。
『俺、この戦いが終わったら……………でも、この先にまだなんかありそうじゃんっ!』
踏み込むも勇気。退くも勇気。
その一歩でいつか、この戦いの英雄の"しっぽ"を踏みつけてやるぜ!