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聞いて感じて考え「させる」?

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計画通り
 なんて悪い顔をしながら、策に嵌った敵軍を圧倒的火力で殲滅したいと思ったことはありますか。
 私は……なくはないですが、FF14ではありませんね。

 さて今回は大規模PvP……即ちフロントラインやヒドゥンゴージにおいてたまに見る「軍師」と言われる方のお話です。


 そも軍師とは。
 どこに行こうだとかどの陣営を攻めようだとか言ったり、集合地点にマーカーを立ててくれたり、バーストコールとも言われる攻撃タイミング合わせをコールしてKOが取れるようにタイミングを計ったり、とかく全体の行動に関しての事柄を指揮或いは行動提案(以下、指揮)してくれる人を示します。
 その性質上、百戦錬磨のPvP猛者で暗黒騎士や戦士などのタンクジョブを務めている人が多く、バーストコールに於いては自ら先陣を切って敵に飛び込む勇猛果敢さと、そこから生還してくるタフガイさを備えている印象です。

 そも軍師とは。
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「軍師 wiki」でググると、
 軍師(ぐんし)は、軍中にて軍の司令官の戦略指揮を助ける者のことである。
 という一文が出てきます。
 なので多分、厳密に意味を解釈すると大規模PvPにおいて軍師と呼称されている方々は「軍師」ではない(どちらかというと武将のイメージ)のですが、ゲーム内における呼称にそんなことを言うのは野暮というもの……というかFF14の呼称というか用語というか共通言語?に関してはそんなものばっかりなので今更感ですね。

 この軍師、という方々にも割と個性がありまして。
 1から10まで指揮し出し続ける人もいれば、バーストコールだけ、マーカー立てだけ、といった形で指揮と言えるか微妙なラインでの行動提案に留まる方もいらっしゃいます。


 勿論、全ては有志の方がなさっていることで、それ自体は私にとっては有難い事です。
 少なくとも私には……平時はともかくいざ対面と交戦し始めると小マップや周囲の情勢に対する認識力が著しく落ちる私にとっては、戦いながら刻一刻と変化し続ける戦況を確認さらにはその先の戦況を予測し判断し指示を更新していく、という真似はできません。

 ただ、FF14を始めて早2年と数カ月。PvPを触ってからあと2ヶ月ほどで2年になろうかという昨今。
 流石に軍師さんにもアタリハズレがあることがわかってきました。


 まずはハズレ軍師さんの話。
 私が大規模PvP中に目にする中で、もっとも意味を感じられず、それどころかそれ以後その人の発言を無視/軽視するようになる文面があります。

「地図を見てください」
「ポイントを見てください」
「リスの湧き位置を見てください」
 etc……
具体的一例としてはこう
 つまり「見て、感じて、考えさせる」文面を出した時点で、私にとってそれは「お気持ち表明」以外の何物でもありません。

 その発言をする人の気持ちは分かります。私とて一応は1000を数える大規模PvPを潜り抜けてきた身。点数状況、リスの湧き位置、敵の動き、などなどを見て「ここに行った方が良いんじゃなかろうか」と思うことはあります。そういった時に味方が全然違う動きをしていると「えっ、ちょ、待ってそこ行く?」ってなります。
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例えばですがクリアにリーチがかかっている1位陣営(自陣営ではない)の目の前にある隘路で、あがりまでのポイントがまだまだ足りない2位と3位がやり合っても1位が得するだけだと私は考えています。その場合、2位や3位が逆転する為にはどちらかが回り込んで1位を挟撃がセオリーだと思うのですが、自分達の方が回り込みやすい時に隘路の方へ突っ込む味方を見ると……
 ただしそれはあくまで私の主観。更には単独行動で戦況を覆せるほどの実力がない私ですから、ワンチャン賭けて皆と一緒に突撃し、95%玉砕5%大逆転するまでがワンセットです。
 きっと同じように思う人はいるでしょう。「その動きがまずいのは見ればわかるだろ?」と。

 ですがそれはやはり主観。
 その動きが最適だと思っている人。見てもわからないから単に味方に付いていっている人。とりあえずマップ上で見える近くの敵に向かって移動している人……初見からベテランまで等しく同じ戦場に放り込まれる大規模PvP戦場に於いて、自分と同じ主観を持つ人の方が希少だと私は考えています。
 なので「見て感じて考えろ」と出してしまった時点で「なんでお前たちそんなこともわからないんだ」とお気持ち表明しているのも同等。そういった人についていく意気込みは、私にはありません。


 話は変わりますが。
 一応私、ちょっとFPS系のゲームなども嗜んでいたことがありまして。3人1組の20チームでバトルロワイアルしたりするやつが主ですが、5vs5形式のものも少々?
 そういった少人数戦ですら、瞬間瞬間に於けるそれぞれ判断はバラバラ。なのでVCなどで連携しながらプレイする時は「報告」だけではなく「行動提案」を必ず付加するように心掛けており、それは上位プレイヤーの方々も日常的に行っていることだったと記憶しています。

 例えば具体的には。

 3人1組のバトルロワイアルにて、とある場所で正面にいる敵対チームとやり合っている時に。
「右からも敵が来た」

 これは単なる報告。3人の内1人がそれを発言した時に、残る2人はどう思うでしょうか。

「一旦引く」
「対面チームを速攻で殲滅してから新しいチームとやりあう」
「両チームを牽制しながら様子見」
 etc……
 場所。状況。残りチームの数。自分や味方の回復アイテム/弾薬/スキルの状況。などなどで当然判断は変わります。状況によって最適解も異なるでしょう。

 なので自分が思った最適解が「撤退」なら、報告に合わせて「引こう」と言います。
 すると味方も言います。

 例えば。
「ok左いく?」
「いや、そっちも敵がいそうだから一旦後ろに引いて、安置外から回り込もう」

 例えば。
「ごめん回復無いから安置外には引けない」
「私もギリギリ。少し場所変えて耐えて、できるだけやりあわせよう。あそこの家とかよくない?」

 例えば。
「いや、私のウルト切るから一気にどっちか詰めて倒そう」

 などなど。3人でも割と意見交換が始まったりします。
 そういった瞬間の判断の連続や、終わった後にあれをどうすればよかったとかそういう振り返りが楽しくもあるのですがそれはさておき。
 同じぐらいの練度の人が3人集まってもこれだけ個々に判断が異なることもあるわけです。


 話を大規模PvPに戻します。
 フロントラインにせよヒドゥンゴージにせよ、経験も練度もばらばらな24人で構成されたアライアンスにおいて各々が「見て感じて考えて」意思統一されるか。
 答えは否です。奇跡のような確率で一致する可能性はあれど、それが常時とは絶対に成り得ません。


 アタリ軍師さんはこの辺を明確に弁えているのか、指示が手短でわかりやすく具体的で、どうやったらそう動けるかまるでわかりませんが味方との歩調を合わせつつ常に先陣を切り、時には指示をした理由すらも添えてくれたりします。
 つまり、ほとんど私達に考えさせません。極論、よくわからないまま指示通り軍師さんについていって戦っていたらいつの間にか勝っていた、というのが私の中でのアタリ軍師さんです。
 頻繁に指示を出さずとも、例えば「そろそろ青が勝ちそうなのでそちらを攻めませんか?」といったピンポイントな提案をしてくれる人も同様にアタリです。


 ただ、ですね。
 私、勝ち負けの責任を軍師さんに全て押し付けるつもりは無くてですね。
 指揮に従うも従わぬも自由。気に入らない&自分の思うように動いてほしければ、そのように自分からも発言すればいいだけの話です。基本、余程でなければ私は発言しませんが、極稀にはします。
 軍師さんの在不在でゲーム体験の性質が変わりますから、いない時もいた時もそれがアタリの時もハズレの時も、等しく楽しんでいるつもりではあります。軍師さんがいて勝てたら「軍師さんが素晴らしかったし自分も頑張った」、負けたら「軍師さんも頑張ったけど自分の力が及ばなかった」と気持ちよく終わりたいもの。勿論、他人(特に敵)の動き方によっては「うえええええ!?」ってなる時もありますが、そういう場合は終わった後にゴージ部の面々に愚痴って発散ですね(ぉぃ
 もとより「見て感じて考えて」動いているつもりであり、軍師さんの指揮にも自分の意志で従っているつもりなので、「見て感じて考えろ」とお気持ち表明する人には一切共感できません。往々にして心と心は通じ合わないのです。24人も居たら猶更。


 長々と話をしましたが。
 つまりどういうことかと言うと。

 これなんですよね。


 昨日体験したフロントラインは本当に酷かった。
 軍師さんがいてくれてはいたのですがかなり先行気味の方でなかなか味方がついてこれない一幕が何度かあり……途中で上記の通りの発言があって「んん?」ってなったんですよね。そこからの私は指揮を無視してひたすら氷割っていましたが。
 特に一番ひどかったのは最終局面。

 中央大氷が割れて1位が1500点。さらにその陣営の中氷が湧く状況。
 2位が当陣営。確か点数は1400点台前半ぐらい。3位陣営は1300点台後半だったと思います。

 1位陣営は当然、中氷が湧くエリアと中央の間にある隘路に陣取っている状況。2位の当陣営は自陣営の中氷を割って1位陣営の方に向かいつつも、既に1位陣営と3位陣営が隘路の入り口付近で交戦中。

「フォーカスターゲット:1位陣営」
 と指揮して隘路に突っ込んでいく軍師さん。

 えっマジ???

 どう見ても1位陣営と3位陣営に挟まれに行くようにしか見えません。
 私的には自陣営が挟み撃ちに会う上に、1位陣営が氷を殴りに行く余裕を産んでしまう愚策中の愚策。
 キル上がりを期待できないこの点数状況の場合は、隘路で1位陣営と3位陣営がやりあっている間に回り込んで1位陣営を挟撃が私の中で定番策です。

 が、味方も全員軍師さんの後に続いて突貫。
 ヴァイパーの私が割るべき氷は1位陣営の中氷以外どこにもなし…ですが今行ったら確実に孤立死。
 最終局面のこの場で座して傍観は流石に出来ず、一応皆と行動は共にしますが……

 当然のように壊滅。

 こちらの接近に気が付いた3位陣営が後退。それを追って少し伸びた1位陣営の戦線(と逃げ遅れた3位陣営)の少数名にバーストが刺さるものの、戻ってきた3位陣営の反転バーストと1位陣営からの反撃で突貫した大半の面々が蒸発。引き気味に戦っていた私は辛うじて生還出来ましたが、惨憺たる有様です。
 点数は一気に最下位に。

 そして沈黙する軍師さん。


 壊滅前の攻撃指示を最後に何の発言もありません。
 生き残った味方も、リスポーンした味方も、みんなうろうろしていたのが逆に笑いを誘います。
 ただ、数名の有志が諦めずに崖から飛び降りて1位陣営を挟撃せんと動いていたので私も追随。
 ……が、有志達との奮闘も虚しく時を置かずに敗北。点数はぶっちぎり最下位まで落ち込んでいました。

 やはりハズレ軍師だった……という諦観と共に、最後の最後で試合を投げた軍師さんへの怒りが少々。
 以前にPvPのCWLSに所属していた際に同じPTで戦わせて頂いた軍師さんは何人かいますが、そのいずれもがどれほど敗色濃厚でも最後まで指揮を執り、負けた後は「拙い指揮で申し訳ない」といった潔い発言をしていたことが思い出されます。終戦後にPTチャットで「もう少しこう動けてたらなー」「あの敵の動きは読めなかったなー」なんて反省を口にしつつも、味方への文句を口にしたことは終ぞなかったはず。
 それに引き換え昨晩の軍師さんと来たら、最終局面で皆を自殺特攻紛いの戦術を執った挙句、その後の指揮を放棄して何も言わず退室とか……まさに軍師の風上にも置けないという印象でした。ぶっちゃけ一緒に戦っていたゴージ部の面々に随分色々聞いてもらいました。


 勿論軍師さんも個性のある人間です。それは最初に述べた通り。
 ただせめて、一緒に遊ぶなら最後まで一緒に頑張ってほしいと、そう思ったが故の怒りです。
 ちょっと味方が思い通りに動かない程度で拗ねるなら、軍師に向いてないよと思います。


 まあこの記事そのものがお気持ち表明なんじゃと言われればそこまでですが。
「見て感じて考えろ」という軍師と当たったら、大規模PvPにおける体験の質が下がるんだなあ、と改めて認識できた一戦でした。
 今後改めて私も心掛けますが、自分が本当にまずい/こうしたらいいと思った時は「行動提案」という形で共に戦う皆さんに意見を投げかけたいと思います。


 今回の日記はここまで
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