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紅蓮のリベレーター【第4章】荒海の中で 2 : ドマの誇りと礼節に触れて

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リセと私はレヴナンツトールでドマ出身の人々と話をした。

最初に出会ったホウメイは、かつて栄えたドマの歴史を語ってくれた。

かつては「無二江」が流れ、商船が行き交う活気に満ちた土地だったが、25年前の帝国侵攻でその風景は一変し、今では無二江も封鎖されてしまった。

リセはその話に耳を傾け、「そんなに長い間、苦しんできたんだね」と呟いた。

その表情には、ただの悲しみだけでなく、強い決意が感じられた。

次にホウザンから、ドマで重視される礼儀作法について聞いた。

彼はお辞儀一つで信頼を築く重要性を語り、リセは驚きながらも興味を持った。

その時、リセがポツリと言った言葉が私の胸に響いた。

「知ることも戦いの一部なんだね。」

彼女の言葉は、ただの感想ではなかった。

戦うことがすべてではないことを、リセはすでに理解し始めていた。

戦いのために必要なのは、相手を知り、その土地の文化や歴史を理解すること。

それが、戦いを有利に導くための第一歩だと。

リセの気づきは、これから私たちが進むべき道を示すものだった。
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