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紅蓮のリベレーター【第15章】解放への鼓動 3-2 : メ族の誇りとアナンタ族の危機

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ピーリングストーンズで出会ったメ族の少女、メ・ジレッコが彼女たちの暮らしを教えてくれた。

「私たちメ族は『ヌン』を中心に生活しているの。ヌンは家族の誇りそのもので、帝国の支配を乗り越える支えだったんだ」と語るその表情には、揺るぎない信念がにじんでいた。

一方、メ・ジレッコは近隣に暮らすアナンタ族についても話してくれた。

「アナンタ族は母系社会で女神ラクシュミを信仰しているの。
ウィルラ派は解放軍に協力したけど、カリヤナ派は戦いを避けているらしい」と、彼女は少し不思議そうに続けた。

異なる誇りを胸に、それぞれの道を歩むメ族とアナンタ族。

しかし、「守るべきもののために戦う」という共通の信念があることを感じさせる話だった。

そんな中、メ・ナーゴが急な知らせを伝えてきた。

「幸い、私たちの集落は無事だが、アナンタ族のほうで問題が生じたようだ。
助けを求める使者が来ている」と。

新たな局面が訪れようとしていた。

メ族とアナンタ族の交わる運命——その先に何が待つのだろうか。
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