報道があった通り、被害が多数出ていること、仕組みについて問い合わせがあったので説明します。
課金代行行為とはプレイヤーの代わりに課金を代行するのですが、代行することによって「当社は特別な提携をもっており数倍の課金ができる」(例)、というのが売り文句です。
課金代行業者は、違法な決済手段を持っていることが商売の成立条件です。
私が知る限り、盗難または違法に作成されたクレジットカードとなっています。
クレジットカードは、利用と実際の料金の徴収に、半月から2ヶ月程度のラグがあります。
課金代行業者は、これを悪用しており、巧妙に仕組まれたマネーロンダリングといえます。
注意が必要なのは、利用者も犯罪に加担している、ということです。
絶対に利用してはなりません。
スキーム1まず、課金代行行為については、初期の段階では成功します。
上記に書いたとおり、ラグがあるからです。
スキーム2クレジットカードが無効化されたときの動きです。
利用者はしばらくして処分されるのですが、なにが原因かほとんどの場合、把握していません。
BANは理由を添えずに実施されることが多いのですが、問い合わせをして運営者から状況を教えてもらい、課金代行に問題があったことに気づきます。
利用者の問題点・アカウント情報を他人に教えることは利用規約違反です
この一点でもBANされる理由には十分です
・間接的とはいえ、違法な手段で課金されること
課金代行業者は、プレイヤーになりすまして、違法な手段で課金を行います
アカウントを行使しているのは課金代行業者ですが、アカウントの監督管理はプレイヤーの責務です
プレイヤーは言い逃れできません
そして、利用者には次の事案が発生します
・アカウントの削除
・クレジットカード所持者からの被害請求
・刑事罰(支払用カード電磁的記録不正作出罪など)
この件のさらなる問題点は、盗難や不正作成されたクレジットカードを行使しているのが、見かけ上プレイヤーであることで、犯人は隠れやすい環境にあることです。
なので、犯人は捕まりにくい、下手すると海外にいるので捜査当局の手が及ばない、ということもあります。
ただ、ワンタイムパスワードを運用していると、この手法は少し面倒になります。
プレイヤーはワンタイムパスワードの解除が必要となるからです。
ワンタイムパスワードの解除はしてはならないことを覚えていれば、少しは抑止になるかもしれません。いずれにせよ、
課金代行など、そういったうまい話はありません
絶対に利用しないようにしましょう