Character

ある英雄がいました。


その英雄はお茶目な性格で、その場のノリと勢いにまかせて
自分のことを英雄だと言いました。


引き際が分からず言い続けてたら、もう引くに引けないところにいました。




英雄「べ、別に英雄さんとか呼ばれたくなんてないんだからね！」



英雄のその言葉は意味不明すぎて
友人から「なんかうざい、◯ね」と言われました。


英雄相手に容赦がありません。


英雄はその友人にアドバイスを求めました。
どうしたらこの方向性でうまくやれるのか、あるいは方向転換できるのかと。



「お前がバカだってことは徐々に分からせないとダメ。いいか、徐々にだ。」



困惑しました。
本気で助言をしてくれているのか、単にけなされているのか分からなかったのです。



英雄は考えました。

本気で助言だったとして、つまりどうしていけばいいのか。

このままやり通すしかないのか。

それとも みんなのアイドルになった方がいいのか。

叶姉妹が本当の姉妹じゃないってことを皆は知っているのか。


なかなか答えは出ません。


答えが出ないまま、英雄は悩み続けました。

そこで英雄は賢者に相談しました。



「あー。英雄とか携帯会社みたいですね（笑）みたいなこと言われたんでしょ？」


なんということでしょう！信じられません！

かくれんぼで鬼が勝手に帰ると監禁罪になることくらい信じられません！

賢者にはお見通しだったようです。

英雄は深く頷き、その通りだと言いました。


「だと思った。しかもバスターアップやるから 英雄殿、そこで自爆です！とか言われたんじゃないの？」


英雄は言われてないけど、その通りだと言いました。


「やっぱりね。それでauのCMに出演してる女の子達のなかで誰を推すか悩んでると。そうゆうわけだな？」




いや違います。



「冗談冗談。あれでしょ。叶姉妹が本当の姉妹じゃないってことを皆が知ってるかってことで悩んでるんでしょ？」




その通りです。
英雄は深く頷きました。


英雄の姿を見て賢者は答えを与えるため語りはじめました。


生きていれば、時には眠れない夜が出てくる。

とても長く感じる夜だ。

とくに4、5時あたりに人の気配を感じることは難しくて
妙に1人だと実感することもあるだろう。

そんな時は無性に何かしたくなったりするよね。

ほら、よく耳を澄まして。

聞いて。感じて。察して。

聞こえるだろ？ロドストで日記書けって声が。

……

………


き、きききき、聞こえるだろ？？


まぁそれはそれとして。

そう深く考え込む必要なんてないのだよ。

ピカソの本名だって
パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセーノ・マリア・デ・ロス・レメディオス・クリスピン・クリスピアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ
だけどさ。
みんなそんな深く考えてないでしょ。

理屈としては意味不明だけど。
まぁそこはそれ。


呟きもいいけどさ。

日記みたいに文字数があると何かと都合がいいこともあるしね。
とくにロドストなんか、閲覧数増えていくの面白いでしょ。





ところであれだぞ。



叶姉妹は本当の姉妹じゃないからな。



次回 蒼の英雄 第4話 「蒼色のサンタクロースには夢の花束を」