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極光偽話:第20話「標的:ルキア・ゴー・ユニウス」

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捕虜交換から数日後、ガレマール帝国皇都ガレマルド、パラメキア諜報機関本部、作戦部長室。


部屋の主たる作戦部長の前に座る14課長が口を開いた。「交換は無事済んだのですか」


「一応はな。もっとも、君のところには戻せんが」


「わかっております。

イシュガルドだけでなく、エオルゼア諸国に面が割れてしまっては、もう14課では、、」


「それに、だ」


「?」


「今、戻ってきた連中から色々話を聞いている最中だが、職員の中に情報を漏洩して助かろうとした者が居る可能性がある」


「まさか、、、」


「と、私も考えたいがね。こうした際の組織のルールだ。そのあたりも含めて監察が続く。

彼らはしばらくは休めまい」


「まあ、とりあえずは全員無事帰ってきたのは幸いですが」


「全員ではない」


「え?!まさか、誰か殺されて、、、」


「違う。一人だけ残った。それも、自分の意志でな」


「誰が、、、」


「、、、彼女だ」


「そんな馬鹿な!」


「向こう側の使者が言ったことだ。疑っても仕方なかろう」


「、、、どうなさるおつもりで」


「報復を考えないわけにはいかないが、大っぴらにはできん。

我らパラメキア諜報機関に裏切り者が出たなどと政府に知れれば当然責任問題になる。

まして、イシュガルドのエオルゼア都市軍事同盟復帰の責任を政務官連中に押し付けたばかりだ。

長官以下幹部皆首が飛ぶだろうな」


「となると、、諦めるおつもりですか?」


「そうはいかん。政府にばれずに裏切り者に制裁を加える工夫が必要、ということだ」


「どうやって、、」


「そこで君の出番だ。彼に頼もうと思う。今彼は君のところで待命中だろう?」そう言って作戦部長はファイルを14課長に渡した。


14課長はファイルを開き、そこに載っている職員名を見て言った。「こいつを起用、ですか?」


「腕は確かだ。この間の工作も成功させたんだろう?」


「それはそうですが、性格にかなり問題が、、どうしてこいつなんです?」


「今考えているのは、アイメリクと彼女を同時に殺ることだ。

アイメリクはエオルゼア都市軍事同盟復帰によって帝国への敵対を公然と為した。

それへの報復であれば抹殺工作を行うのは理に適う」


「二人同時に殺るとなると、、刃物や毒よりは、爆殺の方がいい、と、、」


「そうだ。そして我らの組織で爆殺の第一人者といえば、彼だろう」


「それはそうですが、、」


「とりあえずだ、彼に会ってみてくれ」










パラメキア諜報機関訓練センター。


そこでトレーニングに汗を流す男に14課長が近づいた。

「ヒマかね?」


「あ、課長。なんすか?」


14課長はフランクに過ぎる部下に苦笑しつつ言った。

「最近はトレーニングばかりだろう?そろそろ新しい仕事はどうかね」


「いいですぜ。どんなのっすか?」


「ちょっと掃除を頼みたくてな」


「は???」




掃除場所として指定された部屋に向かった男は、そこで、戸惑った。

掃除の余地が無いほどきれいさっぱり片付いていたのだ。


そこへ、さっきの14課長がやってきた。


「あ、課長。この部屋、掃除要らないんじゃないすか?」


「まぁな」


「?」


「ここは掃除の対象ではない。掃除の話をする部屋というわけだ」


「それって、、」


14課長はそれには答えず、部屋の扉を閉めた。「此処で会議中なことも秘密にしたいものでな」


「へ、用心深いこって、、それで、今回は誰を殺るんすか?」


「その前に聞いておきたいが、イシュガルドのエオルゼア都市軍事同盟復帰の件は聞いたかね」


「ええ、通り一遍等は、て程度すけど」


「その直前に、我等のイシュガルド方面の諜報員が根こそぎ行方不明になった件は?」


「!?知るわけ無いっしょ。俺はそっちの担当官でも係長でもないっすよ」


「そうか。お前さん達工作官は地獄耳だからな、こちらが言う前に漏れてやしないかと心配だったが」


「他の部署の尻拭いが仕事の大部分みたいなもんすから俺達は。その手の情報にはうるさくなりますよ」


「尻拭いは嫌いかね」


「好きなやつはいないっしょ。仕事だからやりますけど」


「そう、仕事だ、、今回の件もな」


「で、誰を殺ろうってんです?」


14課長は棚から資料の束を取り出し、工作官の男に渡した。

「これが、標的の資料だ。これまでの経緯も書いてある。ただしこの部屋からの持ち出しは禁止だ」


「へーい」そう言って工作官の男はルキア・ゴー・ユニウスの資料を読み始めた。










数十分後。


14課長より年配の男がやってきた。「読書熱心だな?」


「ぶ、部長?!」工作官の男は資料を放りだして仰天した。


「そう驚くことはないだろう。呼んだのは君だろうが」


「俺はわかんねーとこあるからわかるやつよこしてくださいって課長に言っただけっすよ?!

なんで部長が来・・いらっさるんすか!!」


「そのわかるやつが私さ」


「そんなトップシークレットなんすかこいつ、、」


「そうでもないんだが、、で、どこがわからんのかね」


「こいつ、ゴーの階級って、現場諜報員にしちゃ高くないすか?」


「それなりの働きがあったからさ。その資料には書いてないだろうが、政治工作官としてな」


「え、、まぢっすか、、」


「工作官とは不思議な職種だな。君に限らず、殺しが専門のくせに”政治工作”を忌む者が多い」


「それ言われっと返す言葉無いすけど、、あ、でも、前の長官の家族だったんでしょ?

なんでそんなやつが政治工作官に、、、」


「ふむ、、そういう話なら、前長官たるあの方のことから話したほうがいいな」





次回に続く、、、




~あとがき~
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諜報機関が裏切り者を放置してくれるわけもないので刺客を送るのが当然なわけですが、裏切り者が出たことがばれるとまずいという理由で大っぴらに殺すのもまずいという展開にしてます。

次回はルキアの養親であるパラメキア諜報機関の前長官について書いていきます。
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