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[Important]FFXIV Mac版の今後の対応について

ファイナルファンタジーXIV プロデューサー兼ディレクターの吉田です。

FFXIV Mac版のパフォーマンスについて多数のフィードバック、並びに事前の商品説明について、様々な問題があった点についてのご指摘など、まことにご迷惑をおかけしております。

本件につきまして、Mac版のパフォーマンスについて改めてのご説明と、商品説明に関する問題点の認識、ならびにフォローアップなどについて記載させていただきます。長文になりますので、まず端的に、事前告知不足等によるMac版のパフォーマンスに関する、お客様のご意見を真摯に受け止め、ご希望のお客様に対する返金対応を取らせていただきますことを、先にご報告させてください。

■Mac版を購入いただき、返金をご希望される方への対応
今回のMac版リリースに際して、様々な問題があり、その内容とご報告については、下記に記載いたしますが、本件につきましてMac版をご購入いただいた方で、ご返金を希望される方には、ご購入先からの返金対応を受け付けさせていただきます。

    1.Mac版をご購入いただいた店舗へ返金希望をお伝えください
    2.購入店ごとにご返金処理をさせていただきます

※なお、返金手段はご購入先によって異なります。
 スクウェア・エニックスe-STOREにてご購入頂いた方は、以下の専用フォームよりお知らせください。

◆e-STORE専用「Mac版ファイナルファンタジーXIV オンライン」 返金申し込みフォーム
http://sqex.to/F5j

ご返金についてはMac版を取扱いしている各店舗、e-STOREなどに、スムーズに返金処理が行われるよう手配・依頼済みではありますが、万が一上手く話が通じない、あるいはお困りになった際などは、お手数をおかけいたしますが、以下の弊社スクウェア・エニックス サポートセンター Mac版返金に関するご相談専用フォームよりお問い合わせください。

◆Mac版返金に関するご相談専用フォーム
http://sqex.to/NT6

なお、すでにゲームタイムカードでサービス利用料金のお支払いをいただいた方で、ご返金を希望される方は、Mac版の権利状況などを確認させていただいたうえで個別に対応をさせていただきます。お手数ですが、上記専用フォームからお問い合わせ後、弊社よりご連絡をいたしますので、その際にその旨お知らせください。

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以下、本件につきまして、これまでに確認できた問題点ならびに、今後のMac版に関する方針をお知らせさせていただきます。

■Mac版発売前、発売後の動作環境などの情報不足について
本件の大きな問題点として、Mac版発売に至るまでに当該商品について多くの告知不足、あるいは販売開始時のミスなどがあり、ご購入いただいた際に正しい情報をお伝えできておらず、これにより開発チームの想定パフォーマンスと、お客様のイメージされるMac版の内容に、大きなズレが発生することとなり、結果として今回の事態に発展してしまったと考えています。ミスとここに至る経緯について、正確にご説明させていただきます。

Mac版の開発過程において、発売日である6月23日に向けてギリギリまでパフォーマンスのチューニングを行っていました。その際にFFXIV Mac版をプレイするための必要動作環境など、商品の概要についてお知らせすべき告知が、ギリギリまで告知されていなかったという大きな問題が発生してしまいました。

開発チームおよびQAチームでは各Macのハードウェアにて動作検証を行っていましたが、Mac版の最終パフォーマンス確定によって、告知内容が変更となる可能性があったため、複数の動作環境を用意し、パフォーマンスが確定し次第、告知させていただく準備はしていたものの、多機種に渡る拡張版の発売時の業務混乱にて、この告知が事前の仮スペックのまま、もしくはストアオープン直後まで、記載されないという事態を生むこととなってしまいました。

これらは明らかに弊社、ならびに開発/運営チームのミスであり、動作環境などの事前商品情報が、正しくお知らせされていないことに気づかず、発売にGOサインを出した吉田の責任です。まことに申し訳ございません。

この事象によって、多くの方が動作環境以下のMacにてFFXIVを動作させることになり、パフォーマンス不足について、ご不満の声を多く頂戴する一因となってしまいました。正しく事前告知がなされ、商品についての説明が行われていれば、Mac版を購入されなかった方も多くいらっしゃると存じますので、上記にありますよう、ご希望される方への返金対応を取らせていただくことと致しました。誠に申し訳ございません。

ご面倒、お手数とは思いますが、上記にありますご返金フローに則って、ご返金請求をいただければと存じます。

■Mac版発売時刻の不徹底とパッチ適用時間のズレ
Mac版発売直前に発覚した細かい不具合や、パフォーマンスチューニングの最終適用は、2015年6月23日18:00(日本時間)終了のメンテナンスにて、パッチ対応の予定となっていました。しかしながら、情報伝達の不徹底により、各ストアで6月23日0:00からMac版が購入可能となり、拡張要素には触れられないものの、Mac版用の発売前最終パッチが適用されないまま、Mac版がダウンロード/プレイ可能となってしまい、パフォーマンス問題に拍車をかけてしまいました。この点につきましても、度重なるミスがあり、ご購入いただいた皆様に対して、不快な思いをさせてしまう要因となりましたこと、お詫び申し上げます。

■一時的なMac版の販売中断について
現時点でもMac版についての商品説明、ならびに動作環境について、詳細な告知がなされていないと判断いたしました。これら情報が吉田から見て適切な内容で再度告知できたと判断できるまで、一時的にMac版の販売を中断させていただきたく存じます。

商品説明、さらに詳細な動作環境、および画面解像度条件など、詳細な情報を記載でき次第、Mac版の販売を再開させていただく予定です。Mac版の購入をご検討いただいていた皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、販売再開まで今しばらくお待ちいただきますよう、よろしくお願いいたします。

なお、既にご購入いただき、Mac版でのプレイをされている方については、特に影響がございませんので、そのままプレイを続けていただけます。


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≪Mac版に関する開発方針などのご説明≫

本スレッド、並びに外部サイトにて、Mac OSやBoot Campなどの正確な仕様把握がなされないまま、様々な憶測議論が行われる状況となってしまいましたので、改めましてFFXIV Mac版について、方針と今後の展開についてお知らせさせていただきます。

■Windows版(Boot Camp使用含む)とMac版の違い
先日テクニカルディレクター兼リードプログラマーの春日からもご報告させていただいた通り、FFXIV Mac版はBoot Campなどのブートローダーを使用し、Macのハードウェア上でWindows OSを使用することなく、Mac OSのみで動作するアプリケーションとして開発されています。

また、その際にTransGaming社(現NVIDIA社)のミドルウェアを使用し、WindowsのテクノロジーであるDirectXでの描画システムを、Mac OS上のOpenGLテクノロジーに置き換えを行っています。

Boot CampとはMacというハードウェアに、Windows OSをインストールし、それぞれをMac OSとは独立したWindows OSマシンとして動作させるテクノロジーです。例えばBoot Campを使用し、MacにWindows7などをインストールして起動し、そこにWindows版FFXIVをインストールしてプレイした場合、それは本体がMacだとしてもDirectXテクノロジー上で動作する「Windows版」になりますので、この点をまずはご承知おきください。この場合、見た目はMacですがWindowsマシンになります。

Boot CampにてWindowsをインストールしたWindows版のFFXIVと、Mac OS上で動作させるMac版FFXIVを比較しても、それはテクノロジーの異なるOSマシン同士の比較となりますので、使われるテクノロジーが異なる以上、根本的にパフォーマンスが異なってしまうことになります。

■DirectXとOpenGLの違いについて
WindowsでサポートされているDirectXテクノロジーは、ゲームなどに特化したテクノロジーです。このDirectXはMicrosoft社がWindowsプラットフォーム向けに設計したテクノロジーですので、Macでは使用することができません。Mac OSがサポートする3D描画テクノロジーはOpenGLと呼ばれ、DirectXとは根本的に異なるものです。

OpenGLは3Dインターフェースとして、様々な目的および広いプラットフォームで、汎用的に使えるように設計されたグラフィクスAPIです。OpenGL自体はAPIセットの設計だけを提供しているため、その性能はOpenGLに対応する、それぞれのプラットフォームの実装依存となります。

FFXIVはMMORPGとして制作されており、多数のキャラクターの装備や容姿の組み換え、多数のオブジェクト同時表示など、非常に高負荷になりかねない処理がベースとなっています。このFFXIVの実装方針に基づきMac OS上のOpenGL環境下で開発を行った場合、FFXIVでは、単純にDirectXと比較して30%程度の性能差が出るものと想定しています。
(一般的なDirectXとOpenGLの比較ではなく、FFXIVのゲーム特性によります)

また、この性能差はFFXIV Mac版を動作させるMacのスペックが低くなればなるほど、より顕著に表面化してしまい、Windowsマシンでは低スペックで動作したとしても、低スペックのMacでMac版をプレイした場合、異様にフレームレートが落ちるなど、より性能差が激しく見えてしまう要因にもなっています。

これにより、そもそもWindows OS上でのゲーム動作とMac OS上でのゲーム動作において、パフォーマンスに差が出てしまうこととなり、例えその双方が同じハードウェア構成であったとしても、OSとテクノロジーが違う時点で、FFXIVの場合には同一パフォーマンスを発揮することができない状況となっております。

Macユーザーの方はよくご存知とは思いますが、Windowsで発売されている3Dのハイエンド向けゲームに比べて、Mac上で動作する同種のゲームは少なく(費用対効果が良くないため、Mac純正版を発売しないケースが多いと推測されます)、仕方なくBoot Campなどのブートローダーを使い、MacなのにWindowsをインストールして、WindowsマシンとしてWindows版のゲームをプレイしているのが実情と思います。

■Mac版を作る意義とミドルウェアの使用
上記をお読みになったWindowsユーザーの方の中には、「なぜそこまでパフォーマンスが劣るのをわかっていながら、Mac版を制作/販売するのか」と疑問に思われるかもしれません。確かにMacでもWindowsのライセンスを購入し、Boot Campなどのブートローダーを使用して、Windows PCとしてゲームをプレイすることは可能です。

しかしそれはMacのように見えて、実際にはMac OSとしての動作ではなく、Windows OSとしての動作です。FFXIVの場合Mac OS上での動作は、確かにWindows OS上での動作に比べ、パフォーマンスに差があるのは事実ですが、それでも「MacなんだからMacとしてゲームをプレイしたい」、あるいは「高い性能のMacを所持しているので、パフォーマンス差があまり気にならない」、といった方のニーズにお応えしたいと考えてMac版の制作/販売を進めてまいりました。

しかしながら、今回は弊社サイドに多くのミスがあり、特に事前の告知にも重大な問題があったために、これらMac版に際して我々が目指したパフォーマンスや、そのパフォーマンスを発揮するための動作環境と、皆さんの期待されるパフォーマンスや動作環境の間に、大きく齟齬が生まれ、Macユーザーの皆さんにむしろ「がっかり」という感覚をもたらしてしまいました。誠に申し訳ございません。

また「なぜミドルウェアを使い、OpenGLへのネイティブ対応を行わないのか」という点についてご質問をいただいておりますが、これは幾つか理由があるにせよ、最大のポイントは「開発コスト」に集約されます。先ほども述べました通り、Macではゲームが殆ど発売されなく、またMacユーザーの多くが、あまりゲームに興味を持たない(と思われている)ことから、セールス面において開発リスクが非常に高い状態にあります。

そして上記にてご説明させていただいたように、FFXIVのMMORPGとしてのグラフィックス仕様の特性上、OpenGLでネイティブ開発を行ったとしても、DirectX環境下と同等のパフォーマンスを出すことは、非常に困難を伴うことが予測されており、容易ではありません。
(グラフィックス水準の低いゲームではある程度可能でも、FFXIVではチューニング差が大きくなります)

FFXIVに用いられている高水準グラフィックスの描画、あるいは多数オブジェクトの同時描画処理の場合、OpenGLへのネイティブ対応を行ったとしても、DirectXネイティブ版と同等のフレームレートが出せない可能性が非常に高いと判断しました。

またOpenGLネイティブ版のフレームレートを上げるために、Macプラットフォームへの特別対応をしたとしても、キャラクターの表示数を大幅に制限したり、グラフィックスの表現方法を大幅に簡略化するなど、ゲームおよびグラフィクスクオリティを下げる対応が必要になると想定しています。その場合「ネイティブ対応したのにDirectX版より劣化している」などの印象となり、結果的に費用対効果分のパフォーマンスが得られないであろうことも要因のひとつとなりました。

これらを踏まえて、我々よりもMacに詳しく、Macに特化したエンジニアやミドルウェアの力を借り、Mac版を制作していくことが、FFXIVのMac版発売に向けてベストであるという判断を行いました。彼らの献身的なアップデートはこれからも続きますし、ミドルウェアの改良も行われていきます。

FFXIV Mac版は、先日の春日のコメントにもありましたように、FFXIV開発チームとしても、アップデートを続けていきますし、パフォーマンスのチューニングも継続してギリギリまで進めていきます。DirectX 11版をMac対応することや、Apple社の次期OSで導入される、新しいグラフィックスAPIへの対応によりOpenGLからテクノロジー移行が図られることで、現在発生しているパフォーマンスに関する根本的な差が埋まる可能性もあります。

繰り返しとなってしまいますが、FFXIVのように高水準グラフィックスでかつ、非常に多くの3Dモデルを同時描画するゲームでは、OpenGLの特性上、DirectXのように安定動作させるために、Mac自体に高いスペックが要求されてしまいます。

この点などが事前にご説明できていなかったことについて、深く反省し、再発防止に努めるとともに、上記に記載しましたように、改めて動作環境の告知など、しっかりしたアナウンスを行っていくつもりですので、どうぞご理解いただけますと幸いです。

■パフォーマンスに関するフィードバックについて
現在、Mac版に関する多くのフィードバックをお寄せいただいておりますが、Mac版の正式報告テンプレートが無く、お使いのPC環境などを正確にご報告いただけませんでした。

上記にご報告いたしました通り、動作環境の告知が遅くなってしまったり、最終の告知が発売後になるなど、大変な混乱を発生させてしまったことお詫び申し上げます。

改めてMac版のさらに詳細な動作環境、画面解像度条件など、詳細な情報を告知させていただきますので、告知後にそちらをご確認の上で、動作やパフォーマンスに問題がある場合、Mac専用の不具合報告フォームからお知らせください。動作環境内にて問題が特定できた場合、優先的な対応を行わせていただきます。

同様にMac標準IME以外のIMEは現在非対応ではありますが、こちらも順次対応を行い、アップデートによって使用できるIMEを増やしていく予定です。Mac標準IME以外のIMEをお使いの皆様には、対応までご不便をおかけすることにはなりますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

■最後に
今回のFFXIV Mac版の発売に際しまして、我々開発チーム/運営チームのミスによって、Mac版をお待ちいただいたお客様、ご予約いただいていたお客様、流通各位に、多大なるご迷惑をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。

改めまして十分な商品説明、さらに詳細な動作環境告知など準備が整い次第、Mac版の販売を再開させていただく予定です。

また、既に必要な動作環境にてMac版でのプレイをお楽しみの方にも、ご迷惑をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。

引き続きMac版含め開発に尽力してまいりますので、これからもファイナルファンタジーXIVをよろしくお願いいたします。

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