~前回までのあらすじ~
失踪していたFM氏をレインキャッチャー樹林で発見した取材班は、ある条件と引き換えに、手術を控えた女の子のために協力してもらう約束を取り付けた。嵐に紛れ、ワインポート東にある帝国の拠点「カストルム・オクシデンス」への侵入に成功したFM氏は、最奥部を目指し進むのであった。
○写真1
拠点内部の様子。さすがに帝国の要衝だけあり、警備の兵の数も多く、簡単には奥へと進めさせてくれないようだ。
「ちっ、厄介だな…おい、俺の邪魔だけはするなよ?」
FM氏も苛立ちを隠せない様子。
○写真2
高台から警戒する帝国兵の真横に陣取り、写真を一枚。
あの兵士、絶対こっち見えてるような…?
○写真3
最奥部のエリアを警戒する兵士。だが気配を完全に消せる術を得ているFM氏にとって、一介の兵士の背後に回るなど造作も無い事なのだ。
○写真4
最奥部の門を、帝国の英知の結集である魔道アーマーが厳重に警戒していた。こんなものに見つかりでもしたら、一瞬で消し炭にされてしまうだろう。
「…今だ!」
一瞬の隙を突き、即座に魔道アーマーの背後に回りんでからの渾身のクラフティング。その姿はまるで、生き急いでいるようにも、あるいは恐ろしいほどに「生きている実感」を求めているようにも見える不思議なものだった。気が付くと、私は涙を流していた。
「さぁ、これで約束は果たしたぜ。例のアレ、忘れてないよなぁ?週刊レイヴンの美人記者、キピ・ジャッキヤさんよ。」
キピ・ジャッキヤとは私の事だ。最近では「異国風の女性騎士」の記事を書いたりもした、週刊レイヴンの契約記者である。
「ええ、忘れてないわよ、協力したらデートしてあげるって約束でしょ?」
そう、私が提示した条件とは、協力してもらう代わりに私とデートをするというものだ。この男、私のファンらしいという事で、同行していたオリバーの提案だった。
「んじゃ早速…♪」
「デートする……するとは言ったけど…今回まだその時間と場所の指定まではしていない…!そのことをどうかFM氏にも思い出して頂きたい…つまり…私がその気になれば、デートするのは10年後…20年後ということも可能だろう……ということ…!」
「何…だと…?」
○写真5
あれから暫くして、キピ・ジャッキヤから手紙が届いた。女の子の手術は無事成功したこと、協力してくれた感謝の言葉がそこには綴られていた。
「くそっ、あの詐欺メスッテめ…だが、ヒトってのも案外捨てたもんじゃないな……」
こうしてFM氏はまた、エクストリーム・クラフターとして一つ成長したのであった--------------カストルム・オクシデンス編・完
※どこにそんな要素があったんだ等の批判・苦情は一切受け付けておりません。また、3枚目のSSの場所は絶対に見つかってしまうので一度発見されて、引き返すギリギリまで引っ張り戻っていくところをスプリントで追い越して突破しました。
コレはひどい…