さて、足元まで来たところで、屋外での振る舞いにもちょっと…
「和服だと動きづらい」というのはよく言われるところです。
実際には、どうなのよ?というと…
出歩く時に、[裾がまとわりついて一歩踏み出すにも苦労する」、コレです。
歩幅を大きくとれないので、走るどころか普通に歩くのも苦労です。
着物は[布を体に巻き付けるもの]なので、きちんと巻くと足元までクルクルと
ラッピングされた状態に…これだと確かに小刻みにしか足を出せません。
和服の女性が内股でチョコチョコ歩きになる原因ですね。
男性の場合、四股を踏む感じで、がに股で腰を落としてやると、裾が襦袢ごと広がり、
歩幅が広がります。ただし歩くうちに再びすぼんでしまうので、完璧な解決には
なりません。
この状態だと、歩く速度は2~3㎞/hでしょうか…おっそ!
ですが、道端の花を愛でたりしながらの散歩には適した速度かも知れません。
短冊と筆を手に、俳句や短歌をひねりながら歩くには適しているかも…
この状態で急に歩測を上げると…簡単に転倒します!( *´艸`)裾が絡まりますから
普通に4~5㎞/hで歩こうとしたら…右手で着物の裾の膝頭近くを襦袢ごとつまんで
軽く持ち上げてみましょう。裾と言っても、着物の左裾ではなく、その下に巻き込ん
でいる右裾です。これで足運びが格段に楽になります。
※左裾がカバーになっているので、この状態でも着物の中身(腿とか膝とか脛とか)は
外からは見えません。
この状態で急に歩測を上げると…簡単に転倒します!( *´艸`)左裾が絡まりますから
もっと急いでいる時は…左手も出動させ、右手同様に左裾をつまみ上げれば、
小走りぐらいの速度までアップ。ただし、両足の裾をつまみ上げているので、
脛から下は丸見えになる可能性が…
女性だと「左馬之助さまぁぁぁ、お待ちになってぇぇぇぇ」とかいうシーン(#^.^#)
この状態で歩測を上げると…簡単に転倒します!( *´艸`)両手がふさがりバランス取れませんから
「ひったくりだ!そいつを捕まえてくれ!」とか「誰か助けて!」という
全力疾走の場面なら、[尻端折り]の出番です。襦袢・着物の裾を大きく摘み上げ、
背中の帯を締めたあたりに差し込みます。
太腿から下がすべて剥き出しで、ステテコとか…夏場だとフンドシとかをさらけ出す
スタイルですが、両手をブンブン振りながら大股で走ることができます。
女性だと、まずアリエヘン格好ですね…
これが侍の場合だと[袴]特に野外では[野袴(のばかま)]というものがあり、
裾のまとわりつきを気にせず大股で歩けたりします。
水戸黄門様が着用しているモンペ(モンスターペアレントじゃないよ)のような
足首を紐で閉じたズボンみたいなやつが代表的な野袴です。作務衣の下衣だと思えば
いいですね。忍者の下衣も同類でしょう。