仕事終わりに
すずめの戸締りを観てきました。
非常に面白かったです。(小波感)
ただまあ・・・・
「ほしのこえ」からみている
新海好きとしては
少しずつ万人受けする作品をできるように
修正しているその努力をひしひしと感じつつ
昔の作品の狂気じみた性癖や妄想のような恋愛観
が見れなくなってきたのが寂しくも感じます。
どうせなら別名義で初期の狂気を開放するような作品も
並行で作ってくれないかなぁ~という思いもあります。
それはさておき、
この物語は九州の港町で暮らす高校生、鈴芽(すずめ)が
なぜか既視感を抱いた大学生の草太
と偶然知り合ったことから始まる
ファンタジー&ロードムービーです。
とても面白い映画なんです。それはわかっています。ですが
私は九州の出身なのですが
最初~旅立ちのシーンにどうしても違和感を感じてしまうのです。
「フィクションなんだから細かいこと突っ込むなよ!!」
と言われるのは重々承知しているのですが
詳しく知っているがゆえに気になることもあるんです・・・・
違和感①
鈴芽の初期位置に関する疑問
最初のシーンで鈴芽が子供の頃の夢を見て目が覚めるシーンにて
テレビで『宮崎南部の天気は・・・・」という下りがあるので
宮崎県南部で漁港というと「日南市」だな、と想像がつきます。
ここは昔からカツオ漁の盛んな地域だったので
でもそうなると引っかかってくるのがその後、
鈴芽が草太と一緒に猫を追いかけるシーンで
仕方なくフェリーに乗ってしまって一晩明かして愛媛(八幡浜市)にたどり着くというシーン
に違和感を感じてしまいます。
まずもって
日南から愛媛のフェリーはありません愛媛行のフェリーは大分県臼杵市から愛媛県八幡浜市
大分県大分市から愛媛県三崎町のフェリーの2種類
のため、だったら初期位置は臼杵だったの?
若しくは全力疾走で日南から臼杵まで走ったの?
と思考が混乱してしまいます。
違和感②
九州から四国に行くフェリーで一晩かかるなんてあり得ない
フェリーを普段使いしない人からすると船便なんて
せいぜい1日で1~2便で大体半日かかるんでしょ?
と思われるかもしれません。
しかし、九州四国のフェリーというのは九州東部の物流の重要ポイントになっています。
フェリーの往来はものすごく多いんです。
1日7便あるんです。しかも2社あるので1日14便もあるんです。しかも所要時間は2時間ちょっと一晩明かすどころかあっという間に四国に上陸できちゃうんです。
だからその船で一晩明かされてしまうと
「そんなに九州と四国遠くないよ!!!」と
思わず突っ込んでしまいたくなるんです。
違和感③
東九州の人間が「バッテン」としゃべることはない
これは叔母の環の職場のシーンで環に思いを寄せる稔がしゃべるシーンで使っていたのですが
「バッテン」って九州の人使うよね~と思われるかもしれませんが
あれは九州西部(福岡、佐賀、熊本、長崎)で使われる言葉です。
これは『しかし』とか『だから』という意味合いの使われるのですが
大分県では『やけん』
宮崎北部では『じゃき』
宮崎中南部では『じゃかい(やかい)』
鹿児島県では『じゃっで』『じゃっど』『じゃっどん』)
ちなみにガチの鹿児島弁は第二次世界大戦で暗号に使ったレベルで日本人が聞いても理解できません。
これはガチの津軽弁と同じレベルです
「ゴールデンカムイ」の鯉戸が興奮すると何言っているのかわからなくなるという表現があるのですが
あれは本当なんです。
ということなので「バッテン」を九州人のテンプレートにされると東九州の人間からすると「そんな言葉使わんし・・・」
となります。
凄く残念なこと①
八幡浜フェリーターミナル
鈴芽と草太が愛媛(八幡浜フェリーターミナル)に降り立つシーンがあるのですが
あれは既に閉鎖されており隣に立派なフェリーターミナルが新設されています。
多分建物的には4~50年位使われていた昭和テイストが色濃く残る建物だったのですが
直に取り壊されるのではないか?と思います。
もし、聖地巡礼をしたいのならあそこは早めに行っておいたほうが良いですね。
私はもうあそこをかなり長い間九州に帰省する際に利用していたので目をつぶっても内部構造を把握できているので十分です。