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前回はこちらハウスで暇を持て余す2人の店番。
一人は
もう一人は古物商はマテリア師に店番任せて商談と称していずこかへ。
古物商の冒険にしばしおつきあいを、、。
(以下、若干のフィクションを伴います)ここは紅玉海に浮かぶ島、オノコロ島。
威勢のいい若者がルガディン族の男に呼びかけた。「お頭、例の船が着きましたぜ」「おお、そうか、手筈通り出航準備始めてくれ」
「副頭が指図してもう始めてます」「そうか、相変わらず仕事が早いな」
しばらくすると、今度は落ち着いた雰囲気の中肉中背のヒューランの男がやってきて、ルガディン族の男に呼びかけた。
「よう」「準備はいいのか?」
「指図すべきことは一通り済んだ。あとは若い連中が仕事するだけだ。
それも8割方は終わってる」「うむ」
「しかし、なんだい今回の仕事は?」「今回の件が不服か?」
「不服とか不満とかじゃねぇ、腑に落ちないだけさ」「どのへんがだ?」
「危ない仕事ならいくらでもやってきたが、
さすがに客船の真似事なんてのは初めてだぜ。
よく受ける気になったなぁ」「依頼人が普通の客ではないのでな」
「俺も詳しくは聞いてないが、クガネの豪商なんだろ?
どんだけ銭積まれたんだ?」「たしかに銭はかなりの額払ってもらってる。
だが、普通の客だったらこの倍もらっても引き受けないだろう」
「常連てことか?」「まあな」
「どこの豪商なんだ?俺は会ってないんだが」「、、、やめとけ」
「?」「あの方は顔が知れるのを嫌う。俺も頭領になるまでは会ったこともなかった」
「常連なのにか?」「ただ帆別銭を払うだけの常連じゃない。人知れず夜逃げするのを助ける仕事の常連だ」
「ああ、、、そういやたまに、
運ぶ荷物も人間も詮索せずに指示通り運べって仕事、あるな。
あれは皆その常連の依頼か?」「全部ってわけじゃないが、数多くはある」
「へぇ、、」「わかってるだろうが、他の者には話すな。
お前がこの件の現場責任者で、次期頭領たりうるやつだから話してるだけだからな」
「わかってるよ。
しかし、その常連さまが、客船の真似事しろって依頼するのは、どういうわけだい?」「客の中に大物がいるらしい」
「おいおい、大物様を接待する術なんて俺たちゃ知らねぇぜ?」「確かに俺も知らんな、パラメキア諜報機関の奴を接待する術など」
「!、、、そういうことか、暴れたりする客を死んでも逃すなってのは、、」「おそらく荒事になる、頼むぞ」
「だから俺達海賊衆に依頼するわけか、、わかった、任せてくれ」
腑に落ちない様子だったヒューランの男の目に闘志が漲ってきた。次回に続く、、。