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冒険者とは死と隣り合わせ

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※日記の形態を用いた小説です。

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Xの月XX日

不意に怖いなと思うことはある。冒険者となったなら当たり前のことだし、これまでの生活でも当たり前のことだった。だけど目の前で悲しい思いをしている人がいると、もしかしたら未来の母様や姉様たちの姿になるのかも、なんて思ったりしちゃうんだ。

サスタシャ浸食洞への突入前。イエロージャケットの人に話を聞きに行ったときに見かけたパーティ。その一員が私の前で悲しそうに笑ってた。
将来を誓い合った彼がタムタラの墓所で亡くなったそう。私が見かけたときは意地の悪そうな人だなって思ってたし、実際そのときに詰られていたエッダさんは辛そうに見えてた。何で使いっ走りみたいなことさせられてるんだろうって思って見てたんだもの。私が言われたらすぐ頭に血が上ってパーティから抜けてただろうなって思ってたんだ。
その相手が婚約者だなんてさ。あんまりだと思っちゃったよ。エッダさんが気にしてなくても。

報酬の話を詰めるためにミューヌさんと話をしててね。グリダニアでもリムサ・ロミンサのときと同じく少し時間が欲しいってことだったんだけど、その話の終わりに私に会いたいと言ってる人がいると紹介されたのがエッダさんだった。
そのとき、パーティのメンバーからエッダさんは詰られていたのが見えた。相変わらずというか、パーティの人と仲が悪いというか一方的に嫌われてるように見えてた。回復が遅いとかなんとか。エッダさんにはフォロー出来ない状態だったみたい。それはエッダさんじゃなくて功を焦った彼、アヴィールさんの判断が間違っていたという事実に他ならないと思うのだけどね。
生首持ち歩いてて気持ち悪いとか言われてたけど、それがエッダさんの住んでた集落の弔い方であれば仕方ないじゃないかと思うのだけど。結局亡くなったアヴィールさんが中心になってたパーティらしくて、繋ぎとめるはずの彼がいないから解散となったんだって。あの嫌な男がまとめてたなら仕方ないよねって思ってたんだけど、エッダさんのお話だと案外そうでもなかったみたいで。
凄く優しくて気遣いもしてくれてたって話だけど、すんなり理解出来なかった。
だってあんなにあれこれひどいこと言ってたのに。都会に出て粋がって俺様になっちゃったんじゃないの?って思ったけど、大事に思ってた人を亡くした人にそんなこと言えるはずがなかった。
だから、エッダさんの話を聞いて、その背を見送るしか出来なかった。
彼女はアヴィールさんを故郷へ連れて行って弔って改めて冒険者になるって言うから。

私が旅先で死んだら。
こうやって故郷に連れて帰ってくれる人はいないんだな、って改めて自覚させられた気がしたよ。
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