四聖獣奇譚が完結したので、元ネタの四神などについてちょちょっと書いてみようかなーと。
青龍とか黄龍とか突っ込みどころ多かったですよネ。
▼四神って何
中国神話による、天の四方(東西南北)を守護する「青龍・白虎・朱雀・玄武」の四体の霊獣のこと。
「四獣」または「四象」とも言う。
また五行説(万物は木火土金水の元素から成るという説)に当て嵌め、
四方に中央を加えて「黄龍」や「麒麟」を置く場合がある。
▼玄武
北の守護獣。季節は冬を司り、象徴する色は黒(玄)。
五行では水属性を司る。
亀に蛇が巻き付いた姿、もしくは亀に蛇の尾が生えている姿をしている。
玄武の「武」は武神としての信仰があった頃の名残なんだとか。
▼白虎
西の守護獣。季節は秋を司り、象徴する色は白。
五行では金属性を司る。
スマートで細長い体型をした白い虎の姿をしている。
四神の中で最も高齢とされる説と、最も若いとされる説の二つが存在する。
▼朱雀
南の守護獣。季節は夏を司り、象徴する色は赤(朱)。
五行では火属性を司る。
鳳凰に似た朱色の鳥の姿をしている。
それ故に鳳凰と混同ないし同一視されることがあるが、全くの別存在。
▼青龍
東の守護獣。季節は春を司り、象徴する色は緑(青)。
五行では木属性を司る。
青もしくは緑の東洋龍の姿をしている。
青春という言葉はここから来てるとか。
▼四聖獣の青龍って蛇やん
地域により蛇そのものを龍として信仰したり、龍神の御使い(使い魔)として崇める文化も存在する。
また、長生きした蛇は龍になるという説もある。
蛇が長生きするとまず「虺(き)」という水棲の蝮のようなものになり、
そこから更に五百年生きると「蛟」になり脚が生え、更に千年経つと「龍」へと転じる。
大蛇の彼も瑞獣として裏返ったことにより龍へと転じたのかも。
▼黄龍・麒麟
中央の守護獣。季節は土用を司り、象徴する色は黄。
五行では土属性を司る。
黄龍と麒麟はしばしば混同されたり同一視される場合がある。
▼黄龍(黄竜)
黄色もしくは金色に輝く龍の姿をしている。四神の長と言われることも。
世に出現すると人々は祝い、中国では改元する切っ掛けとしたそうな。
皇帝の権威を象徴する瑞獣でもあり、日本でもとある天皇の即位の時に現れたとか何とか。
▼麒麟
龍の頭に鹿の体格、牛の尾に馬の蹄を持ち、黄色もしくは金色の鬣と鱗で覆われている一角獣。
獣の長と言われることも。
雄の個体を「麒」、雌の個体を「麟」と呼ぶ。
普段の性格は非常に穏やかで殺生を嫌う。
草花や虫を踏んでしまうので地上に降りるのを嫌がる程に。
世に名君が生まれると出現し、政治を助けると言われる。
また、瑞獣である「鳳凰・霊亀・応竜」と並べられ、「四霊」と総称される。
ついでに祠の瑞獣達の元ネタについても。
▼鎌鼬(新参のカマイタチ)
鎌のような爪を持ったイタチの妖怪。
語源は「構え太刀」の訛りではないかという説がある。
旋風に乗って現れ、人々を転ばせて切りつけていく通り魔。
しかしこの時受けた傷は痛くなく、血も出ないというから不思議。
▼仙狸(博識のセンリ)
中国の猫の妖怪。「狸」は中国語で山猫のこと。
山猫が長い年月を経て神通力を身に付けた存在。
美男美女に化けて人の精気を吸う。
日本の猫又伝承の起源なんだとか。
▼犬神(怨讐のイヌガミ)
犬霊の憑き物。蠱毒の一種であり、人工的に作られる呪物。
飢餓状態の犬の首を打ち落とし、辻道に埋めて人々に踏ませることで呪物にしたり、
首を祀ることで願望を成就させる道具とした。
犬神に憑かれた人は体のどこかに犬の歯型が浮かび上がるという話もある。
▼狛犬(晩鐘のコマイヌ)(暁鐘のコマイヌ)
ライオンまたは犬に似た姿の守護獣。
神社などの入口に二匹一対で鎮座されている。
本来は無角で開口している方を「阿形」の獅子、有角で閉口している方を「吽形」の狛犬と区別する。
現代に存在している狛犬像は、二匹とも姿は獅子だが呼称は狛犬であることが多い。
因みに晩鐘は「夕方に鳴らす鐘」、暁鐘は「夜明けに鳴らす鐘」のこと。
▼風狸(神出鬼没のフウリ)
狸の妖怪。カワウソに似ているという説もある。
夜行性で木々の間を滑空して移動する。
その飛距離は山一つを軽く越えられる程だとか。
植物を使った妖術が得意。
斬属性と炎系の魔術に大しては無敵だが、打撃属性に滅法弱い。
▼鵺(百雷のヌエ)(一風のヌエ)
猿の顔、狸の胴、虎の手足、蛇の尾を持つ妖怪。
雷獣という説もあり。黒煙を纏って現れる。
平家物語の鵺退治の話で有名。獅子王………
近年ではその正体はレッサーパンダ(小熊猫)ではないかと言われている。めんこい。
▼管狐(憂慮のクダギツネ)
狐の憑き物。竹筒に入ってしまう程小さい。別名「飯綱」。
家に憑き、主人の指示に従い裕福にさせるが、裕福になると管狐も増え、逆に家を食い潰してしまう。
家ではなく他人に憑かせ、病気にさせたり呪いを与える為に使役する者もいるとか。
▼斉天大聖(セイテンタイセイ)
石の卵から生まれた石猿、西遊記でお馴染みな孫悟空のこと。
斉天大聖とは「天にも等しい大聖者」という意味。因みに自称である。
様々な妖術・仙術を会得し、優れた武術も併せ持つ。
天界でやりたい放題大暴れし、その罰として不死身故に五行山に封印された後、
何やかんやあって三蔵法師の弟子になりその旅路に同行した。
ここに書いたのは諸説あるなかでもそれなりに有名かな?と個人的に思っているものなので、
気になった方は調べてみると新しい発見があると思います!(`・ω・´)