アリカが生まれ育ったNyanko一族では、皆優しく一族はみな家族のようなものだった。
立場上の上下関係はあったものの、上の者は下の者を気遣い、下の者は上の者を尊敬していた。
幼いアリカにとっては、それが普通で当たり前だった。
しかし、この新しいグリダニアでの生活はまったくの逆だった。
アリカ : この家を出て行くの?
まだ幼かった頃のアリカは、新しく引きとられたアルカマン家の新しい両親に、そう尋ねた。
イリア : アリカ、何も心配はいらないのよ。
姉アリアの娘、姪にあたるアリカを養女として向かい入れ、姉の代わりに母となったイリアは
優しくそう言葉をかけた。
アリカ : 分家の子達が、おじい様が亡くなったから、ここに居られなくなるって…
アルカマン家はグリダニアでは幻術士の名家としてしられているが、
本家と分家の間に確執が生じていた。
アリカの義祖父が本家の当主を勤めていたのだが、正式な代変わりを前に息を引き取ってしまい、
分家が本家を継ぐと言い出したのだ。
義父 : アリカはこの家を離れたくないのかな?
アリカ : わたしは…この家にいる人、みんなと離れちゃうのが嫌なの…
みんな大事な家族なの(´Д`;)ヾ
義父 : 分家の人達はどうなのかな?
アリカ : あの人達嫌い…この家(本家)の人の事、悪く言うんだもん
イリア : …アリカにとって、この家(本家)のすべての人が家族なのね
義父 : この家(本家)のすべてが家族…よし!わかった、後のことは心配しなくていいから、
わたしに任せておきなさい
それから数日後、アルカマン家はグリダニアからウルダハへと籍を移していた。
義父に人脈があったのは確かではあるが、こうも短期間で事をすべて済ませた義父は凄かった。
分家にはグリダニアでの仕事すべてを継いでもらう事を条件に、アルマカン家の当主として
ウルダハに移籍する事を認めさせた。
一番驚いた事は本家だけでなく、分家のメイド達全員がウルダハについてきたことだった。
仕掛けた張本人はメイド長だったそうだが、分家のメイド達全員が退職を申し出て、
ウルダハのアルマカン家メイドとして、職希望を出したのを義父が雇ったのだそうだ。
後に義父に当時の事を聞いたとき、こう答えてくれた。
アルマカン家当主(義父) : アリカがね、本家にいるみんなが大事な家族だと言ったからね…
お父さんはりきっちゃったよヽ(〃・ω・〃)ノ