「先日、また新たな仲間が2名加わってくれた」
ピタゴラは一同を見回して紹介をした。
スラッシュの所属するギルドの大きなハウスの一室を借りて、ピタゴラが集めたバハムート攻略メンバー間による対面会が行われていた。
ピタゴラの昔からの戦友であった、吟遊詩人のドフィ、竜騎士のシタール、戦士のスラッシュ
ルガディン族の仲間の中から、竜騎士のブランドと学者のルドルフ
そして、募集掲示板から応募してきた、ナイトのワラビィと白魔道士のミリィ
偶然とはいえ黒魔道士であるピタゴラをいれて、バランスの良いパーティー構成となっている。
「ほぉ~~」
「美形だねぇ」
「だが、そんな華奢な体で俺たちを守れるのかい?ミコッテ族のナイトさんよ?」
シタールが冗談っぽく、ワラビィにいった。
初対面としては悪ふざけが過ぎる言い方だが、彼なりの親近感を込めた挨拶であった。
ワラビィは特に気にすることもなく淡々と「まかせときな」と答えたのみだったが、隣に座っているミリィが
「ワラビィはね!すごいんだよ!」
「とにかく凄いんだから!」
「見ればすぐわかるんだから!」
顔を赤く高揚させながら短い手足をバタバタさせて言い返した。
「おっと、これはすまない。お嬢ちゃん」
「馬鹿にしたつもりはなかった、謝るよ」
シタールは苦笑いした。
そんなシタールをみて「お前のわるいくせだ」とスラッシュがニヤニヤしながらいった。
バハムート攻略については、すでに先遣隊が多々出撃しているが余り芳し戦果はでていなかった。
攻略に向かったもののそれ以来戻ってこないPTも存在しているし、戻ってきたPTでも半壊状態。
即席であつまったようなPTではとてもではないが、命がいくつ合っても足らない事を物語っていた。
「みんな聞いてくれ」
ピタゴラは少し厳しい口調で言い出した
「ここにいるメンバーで大迷宮バハムートの5層に挑む」
「だが、もっとも難易度が高いと言われているこのダンジョンに即席のこのメンバーで向かっても犬死にだろう」
「それゆえに」
「攻略出発時期は少し遅らせ、メンバー間の連携をその間にとりたいと思う」
今後のスケジュール予定を提示しながら、初の顔合わせは終了した