Rose Matudaira
Masamune [Mana]
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在宅で仕事をしているIさんは
健康のため毎日午前中に散歩をしている
その散歩道にある民家の二階
大きな窓にはカーテンが掛けられておらず
散歩道から一段下がった傾斜にあるため
いつも室内が丸見えになっている
物置き代わりに使っているのだろうか
空の本棚や花瓶が置いてあるのが見えていた
いつもの散歩道
見慣れた光景
ある時、その部屋の中央に縄がぶら下がっているのが見えた
しっかり編み込まれた綿のロープ
先端が輪っかになっている
おそらく誰が見ても連想するのは首吊りの輪だろう
ぎょっとしてしばらく時間を潰してみたが、一向に何も起きない
よくよく考えてみれば、首吊りのための縄だと決まっているわけでもない
何やら気恥ずかしくなり、日差しもきつくなってきたので帰った
後日、町内で自殺者が出たと伝え聞いた
あの家の住人であろうか
そう思ったが、死んだのは散歩道を挟んだ向かいの家の住人だった
何かしらの予兆としての幻を見たのかもしれない
そう解釈するなら、これは不思議な話
向かいの家と揉め事があり、精神的に追い詰めるためのなにかだったのかもしれない
そう考えれば急にヒトコワ話になる
いずれにせよ気分のいい話ではない
それからも散歩で同じ道を通ることがあったが、縄を見ることは無かった
<了>