漆黒の頃に書いたまま下書きに眠っていたいつもの怪文書。
暁月リリースから一年経ってしまって7.0で仕様が変わる前に供養しておきます。
紅龍は釣れてません。
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むかしむかし、低地ラノシアの漁村に、心優しい「ボラしま太郎」という名の若者がいました。
太郎はある日、ソルトストランドの海辺で子供達がタイニーアダマンタスをいじめているのを見かけてしまいました。
「こら子供たち、亀をいじめてはいけないよ」
と注意しましたが、子供達は開き直って聞くに耐えない暴言を吐いてきたので、太郎はとりあえず口論の隙に亀を逃がし、その後ゆっくりと「暴言・ハラスメント」として運営に通報しました。
数日後、太郎がいつものように釣りをしていると、海の方から声が聞こえてきました。
なんと先日助けたタイニーアダマンタスが成長してマウントサイズになって帰ってきたのです。
「ボラしまさん、この前はありがとうございました。
助けていただいたお礼に、我が主がボラしまさんを竜宮城へご招待したいと申しております。
お連れしますのでどうぞ背中にお乗りください」
太郎はアダマンタスの背に乗って美しい海の中を旅し、竜宮城へ辿り着きました。
そこでは美しい魚が舞い踊り、ごはんは美味しいし、乙姫様は美しいし、なんかいろいろと大変にハッピーな感じでした。(語彙力の欠如)
乙姫様は「ずっとここにいていいのですよ」と誘惑して引き止めましたが、太郎は1日いただけで「すみませんが、明日紅龍チャレンジあるんで」と帰り支度を始めました。
乙姫様の「紅龍って何ですか?」という疑問に対し、太郎が(魚の国の姫にヌシ釣りの話をするのは、ドラゴン族に竜狩り武勇伝トークするようなもんだよな……やめておこう)と考えて曖昧にごまかしたのは良い判断でしょう。
ともかく、Taikoubou(※あと紅龍が釣れればEbisu)の意志は固く、太郎はすぐに地上に帰ることになりました。
「ボラしまさん……お土産にこのタマテ・チェストをお持ちください。
しかし決して開けてはいけません」
「え、なんで開けちゃいけない箱を渡すんですか???
アイテム欄の圧迫やが??? 普通に考えてこの世界の箱は開けるものでしょ???」
太郎はその場でタマテ・チェストを「使う」しましたが、都市内・フィールドではないのでだめですというアナウンスが出るだけでした。竜宮城はインスタンスエリアだったのです。
地上に戻ったら開けてやる……と心に誓って、太郎は箱を鞄にしまいました。
地上まで送りますよ、というアダマンタスの申し出を断り、太郎はテレポでクガネに飛びました。この方が早い! これなら紅龍タイムに余裕で間に合う!
しかし、太郎がクガネに到着してETを確認すると、紅龍チャレンジの時間をだいぶ過ぎていました。
竜宮城は時の流れが違うため、太郎が過ごした1日で地上では20日ほど(※LTでの24時間はETで約20.6日)経っていたのです。
「次いつだよ……」
失意の中、太郎はとりあえず「開けるな」と言われた箱を開けて荷物整理をすることにしました。
箱を開けると中から白い煙がもくもくと出てきました。
あ、これもしかしてヤバいかな、と思った太郎は無敵技を使いました。
煙が晴れると、太郎は無敵のままHPが1になってしまっていました。
ガンブレイカーの無敵技「ボーライド」でHPが1になるのは、この時ボラしま太郎が『開けてはいけない箱』を開けてしまったからなのだそうです。
終
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ボーライドから閃いたのでガンブレネタですが、ボーラといえばボーラアクスもありましたね。
……Lv60(カンスト)戦士のボラしま太郎が竜宮城で過ごしてる間に地上ではメジャーパッチがいくつも過ぎていて、戻ってみたらボーラアクスもなくなりホットバーは灰色だらけ、フラクチャーもマーシーも削除されラースシステムも失われ、悲しみながらヤケクソで玉手箱を開けたらガンブレになっていた、というパターンもありかも?
私はラースシステムがあった頃の戦士を知らないのでそっちは他の方にお任せします。ボラしま太郎(戦士)はフリー素材です。
※このむかしばなしはフィクションです。実在の人物・団体・事件とは関係ありません。
※このゲームで入手できる開けられる箱は、基本的には開けことが想定されているものです。
都市内またはフィールドで「使う」コマンドで箱を開け、中身を取り出しましょう。
※7.1追記
パッチ7.1でボーライド発動時にHPが1になる仕様が変わり、最大HPの半分残るようになりましたが、このお話は「むかしばなし」なので修正予定はありません。