皆さん、はじめまして。
ナマズです。
今回、最新コンテンツである黄金のレガシーまで開始から約5か月程度で駆け抜けた
新人ヒカセンが黄金のレガシーのシナリオを考察してみました。
考察なので
シナリオにおける重大なネタバレを含みますので、読まれる方は注意してください。黄金を開始する前にシナリオ評価でネガティブな意見が多く、実際プレイして
概ねその評価通りの感想となりました。とは言え、既にありふれた評価なのでこの話は一旦横に置いておきます。
で、わざわざこうしてヒカセン日記に書くのはある程度自分の中でも整理しつつ
今回のシナリオを「テーマからシナリオを考察してみた」が今回の主題です、
お付き合いいただければ幸いです。
さて、今回のテーマはほぼ確定で「家族」です。
で、この家族ですが新生以来から考えても随分小さなテーマとなります。
・何故このテーマを選んだのか?コレについても少し考察すると
これまでヒカセンは新生から曉月の終了までに国家と世界を救い、最強の英雄となったワケですが
開発は黄金はリブートの物語、つまり
「英雄として存在が肥大化しすぎたヒカセンを一度普通の冒険者に戻す」と、いうのが目的です、そして普通の冒険者に戻ったヒカセンとの距離を
家族と言う多くのプレイヤーに共感を得やすいテーマを扱う事によって
改めて、ヒカセンと言う存在とプレイヤーを一体化させる事が目的だと推測できます。
とは言え、このままでは非常に小さな視点のシナリオとなってしまし、
FF14と言う世界を救う物語としては、サブクエ以下のスケールとなってしまいます。
その為、このテーマを拡大してスケールを大きくする必要がありました。
そのスケールの拡大に用意されたのがトライヨラ連王国であり、トライヨラ王家であります。
・家族と言うテーマから考察するトライヨラ王家トライヨラ王家、簡単に言うと父であるグルージャジャ、長男であり実子のゾラージャ
次男の養子コーナ、長女の養女ウクラマト、以上で構成される家族です。
実の所、この家族には大きな問題が既に発生しています、それは
家族間の断絶です実はウクラマト視点から見ても武王の父とは仲が良好ではあるが、理王の方とは
全く会話もできていない状態であり、父の意図をつかみかねている所があります。
また、同じく仲の良い兄コーナも彼の口下手が原因で
キチンと彼とコミュニケーションが取れていなかった事が分かります。
そして長男であるゾラージャに関しては言うまでもなく、彼に対して
ウクラマトはほぼ無関心である事がシナリオ中に段々と明確になっていきます。
これはウクラマトだけなく、父も兄二人も同じ家に暮す、同じ共同体のメンバーでありながら
相互にキチンとコミュニケーションが取れていない状態が慢性化しているのが
シナリオの節々で読み取る事ができ
特にその最たる象徴がゾラージャであり、彼は争奪戦から脱落したにも
関わらず、その後の足跡を誰も追いかける素振りすら見せませんでした。また、理王についても
実は死んでいるのだがそれを誰もキチンと知らなかった。ここまで相互理解のできていない家族も珍しいのですが、その問題が全て噴出したのが終盤となります。
さて、ここまでを簡単に整理すると、トライヨラ王家は一見すると争奪戦の為に
家族がバラバラになった様にヒカセンには見えたのですがその実は
元々お互いきちんとコミュニケーションが、つまり相互理解が全くできていなかった事が分かります。
・王位争奪戦とは何だったのか?話としては理王が亡くなる前、トライヨラが存続する為に新たな王を立てる必要があるが、
その王の器にまだ子供たちは達していないと考えた理王は一計を案じ
王の器を磨く為、王位争奪戦を画策します。
ですがそれはあくまで話の流れであって、テーマから考察する争奪戦はその旅の道程で
改めて家族になる。それこそが王位争奪戦の最大のポイントです、この家族と言うのは
父の足跡を追う事で、王となる前、父となる前のグルージャジャその人を「知る」事で
父と再び家族となり、兄コーナとはその最中で切磋琢磨し己と相手を知る事で
兄コーナと再び家族となる、これが王位争奪戦の本質であり、
テーマと大きく離れてしまう国家の問題を「民は家族」と言う形に落とし込む事で
民族、地域問題を「家族の問題」に縮小させる狙いが有ったのだと思われます。
ウクラマトが各地域、各民族に異様に無知であるのも、家族であるが故に
近すぎるから見えなかった物を改めて見て、知り、乗り越える事で本当の家族になる。これこそが本来の王位争奪戦の本質であるが故に彼女は無知である必要があったワケです。
問題はそれがあまりに基本的な事だったのでただの無知になってしまったのですが。・テーマを考察する事で判明するバクージャジャの必要性バクージャジャは血縁でもなく、王位継承権からすれば全く無関係な存在です。
しかしキャラクターとして彼は争奪戦の最中で遭遇するお邪魔キャラ、敵役として
必要な存在となります、しかし、テーマから見ると彼にはもう一つの役割が存在します
それは
家族の鼻つまみ者。です、彼は王位争奪戦の最中、かなり洒落にならない妨害を幾度となく繰り返す
まさしく鼻つまみ者として悪行を重ねます、しかし、その悪行の根源に有ったのは
彼ら民族自体が抱えてる貧困問題を根源とした双頭信仰が彼の人格と人生を歪ませていた。
他者にとっては彼は加害者ですが、実際は彼もまた彼の民族が抱える問題の被害者であった
事が判明します。
そして、国家、民族の問題を「国民は民である」と言う思想によって落とし込むと
彼は最初こそ家族の問題児であったが、それでも家族は家族であり、彼と向き合う事で
また、そんな問題児とも和解し家族として歩む事ができると言う民=家族
と言う考え方を強く印象付けさせる為に必要な役割が有ったのだと考えられます。
その前にゾラージャに向き合ってやれよ。さて、実はそれだけではありません、実はこのバクージャジャの素性の判明こそ
テーマにおける「家族」の大きな転換点となり、彼はそのターニングポイントにかかわる
重要なキャラクターでした。
・ネガティブな意味での「家族」さて、序盤、つまり王位争奪戦の開始から終了までの間ほぼ常に家族はポジティブな意味で
使われ続けていました、しかし
明らかにテーマから外れた謎の西部劇編を挟んで。アレクサンドリア連王国編からその意味は一気にネガティブな意味へと変化します。
まず、家族の中で孤立していたゾラージャは突然敵となります。
次に彼を追いかけてたどり着いた地でスフェーンを通じて
アレクサンドリア連王国を知る事になりますが。
この国では死者の存在を忘れてしまう、忘れさせてしまう異様な文化を持ちます。
この二つの事象は全く関係がない様に見えますが、スフェーンの言う国民は家族
と言う考えに落とし込んで考察すると、この両者全く同じ問題を根幹に持っており
それは
一見して幸せに見えるが、実際は臭い物にフタしてるだけで向き合ってすらいない。と、言う共通点をトライヨラ王家とアレクサンドリア連王国に見つける事ができます。
そしてゾラージャとスフェーンの二人の王について考える事で
家族の持つネガティブな意味についても考察していきます。
・ゾラージャについてこれを書いている時点ではパッチ7.1(だっけ?)で追加されるシナリオの内容は不明です。
シナリオではゾラージャについての深堀となりらしいのでこの考察はナマズの寝言と思って下さい。
的外れな事言ってる可能性がかなり高いです。さて、現時点では不明なのでいい加減な事を言いますが、
分かっているだけでハッキリしている彼の家族の持つネガティブな側面は
育児放棄そしてその連鎖です、ゾラージャは父から何も受け継がなかった、と死ぬ間際に残しています。
恐らくその通りであり、彼は本来、双頭から生まれない筈の実子であり
周囲から奇跡の子、そして偉大なる王グルージャジャの子として
常に高いハードルが要求され続けた事が推測できます、にも関わらず父は我が子に対して
王としてだけ接し、父として接していなかったのではないか?と言う推測が
彼の最後の言葉や彼がやらかした育児放棄から推測しています。
(っていうか推測と言うより憶測とか邪推の域でないんですけどね説明不足過ぎて)そんな育児放棄をやらかした彼ですが、それこそ現代の家族が持つ負の側面であり、
そんな放棄された息子、グルージャに対してゾラージャは父である事を放棄するだけでなく
父と呼ぶなとすら言っていますが、これは息子への嫌悪と言うよりは
自分は父親としての役割を果たす方法を知らない、だから父と呼ぶな。と、言う彼の悲痛な叫びでもあった様に思えます、ゾラージャはグルージャに王座を
渡していますがこれについても、父ではなく王としてしか息子と接する方法を知らない
そんなゾラージャ故の行動であり、同時に最後の最後に
父にしてほしかった事、してくれなかった事、それをゾラージャが息子にする事で
ゾラージャは初めて父を超えた。
とも受け取れるシーンでもあります。
まぁ邪推に邪推重ねてるので二次創作レベルの話なんですが。
ともあれ、父がやらかした育児放棄と本来その支えとなる筈の兄弟から言い渡される
「無口で何考えてるのか分からなかった」一言。
ゾラージャの周囲から受けるプレッシャーは民は家族であるという思想フィルターを
通す事によって。
ゾラージャは家族の無理解とプレッシャーによって家族に潰された。と、言う構図が浮かんできます、この構図は
実はスフェーンにも同じことが言えますそれは後に回すとして、ゾラージャは家族への加害者であり、また、家族の被害者である。
そして、バクージャジャとは違い、彼は押しつぶされたまま死を迎える事となります。
・スフェーンについてさて、今回のレガシーのシナリオのラスボスでありそして
家族と言う言葉の最大の被害者それこそがスフェーンです、彼女についてですが、まず一番大事な事は
民=家族、この思想フィルタが一番重要なキャラでもあります。
まず、第一に彼女の治めるアレクサンドリア王国(連王国)は
永久人システムの他にも現在生きている国民に魂エーテルを配る事で
最強クラスの延命システムを構築しています、それだけでなく
死した後ですら永久人として幸せな日々を送る事が約束されているワケですが。
これを、先の民=家族のフィルタを通す事によって浮彫になる家族の問題は
介護問題これこそがスフェーンの抱える最大の家族の問題です。
特にスフェーンとの出会いの後、ソリューションナインにて彼女は
障害を抱える子供の見舞いの他、自業自得の若者から暴言を受けても彼を気遣っています。
前者はそのまま、後者は老人介護において暴言を吐かれてもそれでも
家族として付き合わねばならない介護の様子そのままと言えるでしょう。
永久人に関しては完全に介護施設とも言えます。
彼らは幸せに暮らしていますが実際には生きている人々から忘れられた存在。
それこそ介護施設に放り込まれ、一度も会いに来ない家族から忘れられた存在です。
しかもその面倒は全てスフェーンに押し付けられています。彼女は民を国見を心から愛し、そして幸せに暮らして欲しいと願っています。
ですが、彼女はそれ以外の存在などどうでも良い、他国民がどうなろうが知らない。
と、割り切れるワケもなく、彼女は非常に慈悲深い心を持ちながら、同時に
他国民の生命を奪う事でしか自国民の幸せと命を保証できない。と、言う地獄の底で全ての国民、つまり家族を支えているワケです。
そして、ゾラージャと組み、トライヨラ侵攻をやりたくは無いがしなければいけない
血に濡れた手で家族を介護し続ける事となったのですが、それも破綻。
結局、彼女は家族によって押しつぶされる形で家族の維持装置となり果てます。そして、その事に、つまり彼女が永久人である事に関して国民は
「薄々気づいてはいたが知らないフリをしていた」
そう、ゾラージャと同じ、無理解とプレッシャーです。実の所アレクサンドリア連王国の二人は家族のネガディブ部分でつながっており
そのネガディブな部分によって押しつぶされた、と言う共通点を持っていた事が明らかになります。
・本来、描きたかったであろうテーマとしての家族黄金のレガシーをテーマを通して振り返った時、見えて来る物があります。
それは
「家族の最大の敵、それは無関心と無理解」それはバクージャジャの、またゾラージャの、そしてスフェーンの敵でもありました。
この中でただ一人生還したのはバクージャジャ一人であり
それ以外は皆、無関心、無理解の遠因によって命を落としています。
そしてそれはただ一言、家族に伝える事で回避できたかも知れなかった悲劇です。
「辛いんだ」
と、その一言を家族に伝える事ができれば二人の運命と未来は変わっていたかもしれません。
同時に、「家族と言っても何も言わずに理解してくれるワケがない」と、言う事でもあります。
家族は人間が持つ最小の共同体であり、最初の共同体でもあります、しかし
家族と言っても所詮は他人です、何も言わなくては理解など誰もしてくれません。
また、言った所で家族と言う共同体だけでどうにかできない問題もあります。
それがゾラージャの育児放棄、スフェーンの介護問題です。
これらは現代社会の家族に生じている、生じやすい問題でありながら
家族と言う単位だけで解決の難しい問題でもあります、なので外部の助けが必要なケースが
非常に多く存在します。
しかし、現実がそうだからこそ、フィクションの中では家族の絆によって乗り越える
そういう綺麗ごとでも個人的は良かったんですが、まぁそれは個人の感想なので割愛します。
ともあれ、テーマとしては悪くないプロットだったと思います。
王位争奪戦と言う旅によって家族を知り、その絆を深め、改めて家族となり
ポジティブな意味での家族を描写した後で
トライヨラ襲撃以降から反転するネガティブな意味での家族を描き
プラスの面、マイナスの面を両方描写する事でテーマとして家族を描く
大体の場合だとプラス面だけが描かれるのですが、敢えてそこにマイナスの面も
きちんと描写しつつ、そこに現代社会の中で家族と言う共同体が抱えやすい問題を
入れて来ると言うのは、テーマとしてきちんと家族と言う物に向き合っているとは思います。
ただ、そこにヒカセンが入ってないとは思いましたが。・このテーマが抱えた最大の問題点これはもう完全にヒカセンの問題に尽きます。
ヒカセンはMMORPG特有の主人公である為
家族が存在しません。彼ら、彼女らのバックボーンは公式によって設定される物ではなく
プレイヤー各個人によって設定されている為です。
その為、仲間はいるけど家族が居ないヒカセンは家族をテーマにした際
絶対的にその家族を横で見ている事しかできない立場にあります。
その為、ヒカセンは必然的に横で見てるだけとなってしまい、
誰が主役かわからない、ラストバトルですらヒカセンはただの暴力装置として
スフェーンを集団でボコ殴りしてるだけの存在でした。
まぁ私はボコってたというより右往左往してただけですがね!さておき、今回、このテーマ、本来であればバックボーンとして
家族の存在しないヒカセンにとってウクラマトをはじめとしたトライヨラ王国と言う
大きな家族を与え、そこで一人の冒険者に戻って、また新たな旅立ちを始める。
帰るべき場所はこれまでと違ってある、トライヨラ王国がヒカセンの家なんだから。
それが今回のテーマであり、開発スタッフの意図だったと考察しました。
勿論、そうじゃねぇだろ!と言う意見は当たり前です、考察と言うより私の邪推ですので。
ただこういう風に考えてる奴もいるんだな、と言う皆さんの考えの一助になりましたら幸いです。
では、またどこかでお会いしましょう。